45th 集英社文庫

集英社出身作家の今月の新刊!

おかげさまで45周年を迎えた集英社文庫。
その歴史を彩ってきた「すばる文学賞」「小説すばる新人賞」「ノベル大賞」など、集英社主催の新人賞を受賞した作家の今月の新刊をご紹介します!

NEW

今月はこちら!

作家デビュー
30周年の集大成!
第55回
吉川英治文学賞
受賞作。

風よ あらしよ 上

村山 由佳

明治大正を駆け抜けた婦人解放運動家、アナキスト伊藤野枝。
その鮮烈な生涯を描き出す、圧巻の評伝小説!

明治28年、福岡県今宿に生まれた伊藤野枝は、貧しく不自由な生活から抜け出そうともがいていた。「絶対、このままで終わらん。絶対に……!」野心を胸に、叔父を頼って上京した野枝は、上野高等女学校に編入。教師の辻潤との出会いをきっかけに、運命が大きく動き出し――。野枝自身、そして野枝を巡る人々――平塚らいてう、大杉栄らの視点で織りなす、圧巻の評伝小説。第55回吉川英治文学賞受賞作。

受賞歴

第1回ジャンプ小説ノンフィクション大賞受賞
『もう一度デジャ・ヴ』
第6回小説すばる新人賞受賞
『天使の卵――エンジェルス・エッグ』

服従するな。
立ち上がれ。
いま最も
読まれるべき、
圧倒的傑作!

風よ あらしよ 下

村山 由佳

「彼女が時代のヒロインになるとき、わたしたちもまた自分の生き方を励まされるのだ。」
上野千鶴子氏(解説より)

思想的対立を機に、夫である辻との関係は空疎になっていく。『青鞜』の出版も行き詰まる中で、大杉栄――異性の親友であり、共に闘う同志でもある男の存在が、日々大きくなっていくが……。吹き荒れる嵐のような日々、やがて訪れる束の間の炉辺の幸福。その果てに待ち受けていたのは――。女として、アナキストとして、明治大正を駆け抜けた伊藤野枝。その短くも鮮烈な生涯を描き出す傑作長編。

受賞歴

第1回ジャンプ小説ノンフィクション大賞受賞
『もう一度デジャ・ヴ』
第6回小説すばる新人賞受賞
『天使の卵――エンジェルス・エッグ』

デビュー20周年、
生きることの
孤独と苦悩を綴った
著者初の
エッセイ集!

パリの砂漠、東京の蜃気楼

金原 ひとみ

パリと東京。二つの対照的な都市で過ごした日々。

一歳と四歳の娘を連れ、周囲に無謀だと言われながら始めたフランスでの母子生活。パリで暮らし六年、次第に近づいてくる死の影から逃れるように決意した、突然の帰国。夫との断絶の中でフェスと仕事に混迷する、帰国後の東京での毎日。ずっと泣きそうだった。辛かった。寂しかった。幸せだった――。二つの対照的な都市を舞台に、生きることに手を伸ばし続けた日々を綴る、著者初のエッセイ集。

受賞歴

第27回すばる文学賞受賞
『蛇にピアス』

新・直木賞作家が
紡ぐ、秘密の香り。
第6回
渡辺淳一文学賞
受賞作。

透明な夜の香り

千早 茜

香りは、永遠に記憶される。きみの命が終わるまで。

元・書店員の一香は、古い洋館の家事手伝いのアルバイトを始める。そこでは調香師の小川朔が、幼馴染の探偵・新城とともに、客の望む「香り」を作っていた。どんな香りでも作り出せる朔のもとには、風変わりな依頼が次々と届けられる。一香は、人並み外れた嗅覚を持つ朔が、それゆえに深い孤独を抱えていることに気が付き――。香りにまつわる新たな知覚の扉が開く、ドラマティックな長編小説。

受賞歴

第21回小説すばる新人賞受賞
『魚神』

バックナンバー

〉 2023年4月
  • 風よ あらしよ 上・下
  • パリの砂漠、東京の蜃気楼
  • 透明な夜の香り
〉 2023年3月
  • おいしい家族
〉 2023年2月
  • コンジュジ
  • 櫓太鼓がきこえる
〉 2023年1月
  • 幼な子の聖戦
〉 2022年12月
  • 夢の終幕 ボーダーズ2
  • できたてごはんを君に。
〉 2022年11月
  • 海を抱く BAD KIDS
  • 至誠の残滓
〉 2022年10月
  • BAD KIDS
  • 朱華姫の御召人 下 かくて愛しき、ニセモノ巫女
〉 2022年9月
  • GA・SHIN! 我・神
  • 大江戸あにまる
  • 朱華姫の御召人 上 かくて愛しき、ニセモノ巫女
〉 2022年8月
  • みちづれの猫
  • ナポレオン 3 転落篇
  • 悪い姉
  • 虹の音色が聞こえたら
  • 犬のかたちをしているもの
〉 2022年7月
  • ナポレオン 2 野望篇
  • 四号警備 新人ボディガード久遠航太の受難
  • 名もなき本棚
〉 2022年6月
  • 発注いただきました!
  • ナポレオン 1 台頭篇
  • 弾丸メシ
〉 2022年5月
  • てのひらの未来 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season:アナザーストーリー
  • アタラクシア
  • 事故物件、いかがですか? 東京ロンダリング
  • 冴子の母娘草