 |
|
|
|
|
| 最終回「LOFT/PLUS ONE」 |
| 作家も一日店長に!? |
2007.05.18 |
| 〈文・小山田桐子〉 |
|
 |
 |
本好きなら一度は行ってみたい場所、挑戦したいことを紹介する『We Love Books』。今回は、新宿にあるトークライブハウス・LOFT/PLUS ONEにおじゃましました。新宿歌舞伎町の地下にあるこのLOFT/PLUS ONEは連日連夜、熱いトークが繰り広げられている、人気スポット。お酒を飲みながら、アーティストや芸人たちのここでしか見られない顔を楽しんだり、同好の士たちとディープな語らいをしたり、とどんな人でも、行きたいイベント、楽しめるイベントが見つかる魅力的な場所なのだ。
また、そのLOFT/PLUS ONEでは作家や漫画家も数多くライブを行っていて、直接、その素顔、意外な一面を味わえる。本好きの皆さんにもぜひお薦めしたい場所なのだ。そこで、今回も、若手編集者Iさんと共に、新宿歌舞伎町の中でも、一二を争うディープで熱い場所に潜入してまいりました。
 |
| LOFT/PLUSONE全景 |
さて、伺った日のイベントは、ミュージシャンで作家の大槻ケンヂさんの人気ライブ「オーケンのほほん学校」。なんと、今回で75回目だという! 会場は、立ち見も出て、身動きができない程の盛況ぶり。ファン同士顔見知りなのか、そこかしこで挨拶が交わされています。「学校」というだけあって、会場はどことなく教室のような一体感さえ感じられるほど。お酒を片手に、ステージ上のスクリーンに映し出されている映像(それがまたオーケンさんらしいセレクト)を眺めているうちに、定刻となり大槻さんがふらり、とリラックスした様子で登場。
「のほほん学校へようこそ! まったり楽しんでください」
大槻さんの挨拶の後、名曲「ルビーの指環」でライブはスタート。こうした普段のライブでは聴けない曲を聴くことができるのも、このLOFT/PLUS ONEのライブならではだろう。
その後、大槻さんは、その独特のセンサーにひっかかったものを、次々と紹介。不思議な現象や存在をたっぷり特集した雑誌『ムー』の気になる記事や、レアな面白映像など、めくるめくオーケンワールドにお客さんのテンションはいやが上にも上がっていく。
「のほほん学校では、これはイイと思ったものを紹介してるんだけど」と前置いてさらに紹介されたのは、一組のバンド。矢沢永吉さんのものまねで知られるピン芸人・マキタスポーツ率いるマキタ学級だ。
「曲を聴かせてもらうことがあって、すごくよかったのね。芸人さんがバンドをやってるわけだけど、僕もバンドやりながら小説を書いていたりするでしょ。それで、何やっても『本気でやってんの?』って片手間のように思われたりするんだよね。でも、どれもやれるからやってるんだよね。だから、他の世界で、音楽をしている人をリスペクトするし、同じ土俵で戦ってるなあ、と思う」
そうマキタ学級を紹介する大槻さんの言葉が心に残った。歌でも、言葉でも、アートでも、トークライブでも、作りたい、届けたいと思ったのならば、ジャンルにはもはや意味がないのかもしれない。生み出したいという気持ちは作り手の自由なのだし、それを受け取るかどうかも、また、受け手ひとりひとりの自由なのだ。
「芸人は人間じゃねえ」というマキタ学級の歌は、泥臭いほどまっすぐで、でもちょっとそれに照れているような人間味のある歌で、素直に心が揺さぶられた。
その後も、マキタスポーツのモノマネあり、大槻さんの「とんぼ」熱唱ありと盛りだくさん。
さらには、秋にはメジャーデビューが控えているさわやかギターデュオ・Be.の演奏に合わせて、大槻さんが多くの曲を聴かせてくれた。
中でも、インパクトの強かったのは「お嫁サンバ」! ギターがドラマチックでドラマチックで。「必要以上にうまい」という大槻さんのつぶやきに思わずふき出しました。
もちろん、大槻さんの曲もいっぱい歌われて、その歌詞の世界に改めて浸る。久しぶりに歌を聴いて、「歌は言葉だなあ」と感じたイベントだったように思います。 |
|
|
 |
|
| |
 |