コラム
We Love Books
第一回「エンカウンター」ブックユニット
本と人とが運命的に出会う場所   2006.06.15
〈文・小山田桐子〉
袋づめの本がぎっしり
袋づめの本がぎっしり
 本好きなら一度は行ってみたい場所、挑戦したいことを紹介する「We Love Books」。記念すべき第一回の今回は、期間限定のブックルーム「エンカウンター」に行ってまいりました。

「エンカウンター」はその名の通り、人と本との出会いを提供する場所。これまでも、斬新な本との出会いを提案してきたブックユニット「ブックピックオーケストラ」が手がける話題のスペースだ。

 エンカウンターがあるのは、横浜の「北仲WHITE」という、若いアーティストやデザイナーたちが多数入居する建物の一階。横浜らしい、歴史を感じさせる洗練された佇まいの建物に早くも期待が高まる。取材が初めてという若手編集者のIさん、ベテラン編集者Tさんと共にいざ潜入!

この中に未知の本が……
この中に未知の本が……
ドアを開けるとそこは、ぬくもりのある白い壁と、落ち着いた色の木の本棚が印象的な、本好きの隠れ家とでも呼びたい心地いい空間。何より本好きとして、心が躍ったのが椅子だ。オシャレだけど、教室の椅子のように長時間座れそうな椅子に、ここは本当に本を読むための空間なのだな、とうれしくなる。「ここに住みたいなあ」などとバカなことを考えているうちに、Tさんが受付をしてくれた。受付では鉛筆などが入っている封筒が手渡される。それぞれ思い思いの椅子に腰を下ろし、まずは封筒の中の利用の手引きをじっくりと読んだ。

 このブックルームのルールには、本と出会う工夫が凝らされている。まず、利用者は自分の勘を頼りに、袋に入った中身の分からない本を一冊手にする。その本を読み、気に入ったら購入。もし、購入しない場合は、その本の印象的な一節や、感想をカードに書いて本に挟み、袋から出した状態で、もとの棚に戻す。その後は自由にもともと開封されている本を楽しむ、という仕組み。どんな本と出会うかは、袋を開けるまで分からないが、棚の並びは規則性があるという。左右に並ぶ開封された本からどんなタイプの本か推理しつつ、手に取るのも楽しそうだ。


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Back number
第一回
  『エンカウンター』
本と人とが運命的に出会う場所
第二回
  『六本木ライブラリー』
人と人を結ぶ、大人の自由空間
第三回
  『TRICK+TRAP』
すべてのミステリファンの「書斎」
第四回
  『国立国会図書館』
何回生まれ変わると全部読める?
第五回
  『「詩のボクシング」全国大会』
声のパンチ、言葉のパンチ
第六回
  『COW BOOKS』
「BOOK BLESS YOU」
第七回
  『読書グッズ特集』
本が好きだから作りました
第八回
  『魔法のiらんど』
ケータイ小説の魔法
第九回
  『ボイルドエッグズ』
才能の代理人
第十回
  『ショートソング』
小説が漫画になるとき
第十一回
  『池袋コミュニティ・カレッジ』
本読みの達人になるために
最終回
  『LOFT/PLUS ONE』
作家も一日店長に!?