コラム
We Love Books
第六回「COW BOOKS」
「BOOK BLESS YOU」   2006.11.17
〈文・小山田桐子〉
お店入り口
お店入り口
 本好きなら一度は行ってみたい場所、挑戦したいことを紹介する『We Love Books』。今回は中目黒にある「COW BOOKS」を訪ねました。文筆家としても著名な松浦弥太郎さんがセレクトを手がけていることでも知られるこの書店。中目黒駅より徒歩10分ほどのところにあるということで、今回も若手編集者Iさんにご同行いただき、お店に向かいました。目黒川沿いにあるお店を目指し、川沿いの道を歩いていく。てくてくと、のんびり歩くにはちょうど良い散歩コースだ。
「この辺オシャレですねえ」とIさんがきょろきょろ視線を走らせるように、中目黒の川沿いは、大人っぽい落ち着いた佇まいのオシャレな店が多く建ち並んでいる。しかし、そのお店のすぐ裏手には、住宅地もあり、どこか生活の匂いもするのが、この街の独特の魅力になっている気がする。

洗練された内装
洗練された内装
 COW BOOKSは、そんな街の魅力を感じさせる佇まいのお店だ。オシャレだけど、ただの飾りではなく、生活に根ざしている感じがするのだ。2002年にできた、まだ新しいお店だというが、街に根付いている感じがする。
 COW BOOKSはそれほど大きくないお店だ。並んでいる本も、一般の書店と比べると決して多くはない。お店の真ん中に立って、ぐるりと見渡すことができるぐらいだ。しかし、このお店には、他のお店では出会えない本が並べられている。貴重書や専門書というほど敷居が高い本でもなく、ベストセラーや有名作家だから、という理由だけで並べられている本でもなく、松浦さんの手で一冊一冊吟味された本が集められているのだ。本をセレクトする基準は「貴重で、珍しい本より、嬉しい本を」。とても素敵な言葉だ。

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Back number
第一回
  『エンカウンター』
本と人とが運命的に出会う場所
第二回
  『六本木ライブラリー』
人と人を結ぶ、大人の自由空間
第三回
  『TRICK+TRAP』
すべてのミステリファンの「書斎」
第四回
  『国立国会図書館』
何回生まれ変わると全部読める?
第五回
  『「詩のボクシング」全国大会』
声のパンチ、言葉のパンチ
第六回
  『COW BOOKS』
「BOOK BLESS YOU」
第七回
  『読書グッズ特集』
本が好きだから作りました
第八回
  『魔法のiらんど』
ケータイ小説の魔法
第九回
  『ボイルドエッグズ』
才能の代理人
第十回
  『ショートソング』
小説が漫画になるとき
第十一回
  『池袋コミュニティ・カレッジ』
本読みの達人になるために
最終回
  『LOFT/PLUS ONE』
作家も一日店長に!?