コラム
We Love Books
第七回「読書グッズ特集」
本が好きだから作りました   2006.12.15
〈文・小山田桐子〉
文庫用収納ボックス
文庫用収納ボックス
 本好きなら一度は行ってみたい場所、挑戦したいことを紹介する『We Love Books』。今回は読書を快適に、より楽しいものにするグッズをご紹介したいと思います。まず、読書アイテムといえばどんなものがあるか、若手編集者Iさんと考えてみることに。「栞(しおり)はそうですよね」「うんうん」「あと、ブックカバーとか」「ああ」「………」
 このままではらちがあかないので、それぞれにリサーチしてみることに。そこで偶然にも私とIさんがたどり着いたホームページが『快読ショップYOMUPARA』という、読書用品専門ウェブショップでした。ここは栞やブックカバーといった本を読むために使うグッズはもちろん、本を保管し管理するためのアイテムも取りそろえた、本好きのかゆいところをばりばりと掻いてくれるようなお店。
 とりあえず、数々のアイテムを実際拝見し試させていただこうと、ホームページを運営する若松屋さんの事務所に伺いました。まずは、代表の石田さんに、どうしてこうした読書グッズに特化したホームページを始めることにしたのかをうかがうことに。
「本屋さんは2万軒ほどあるといいますが、本の周辺グッズを扱っている店ってなぜないんだろう、と思っていたんです。ブックカバーでもちょっといいものを買いたいと思ったら、本屋ではなく文房具屋に行かなくてはならない。そうした状況を以前から、少し残念に思っていたので、ウェブショップをやってみようと思った時に、読書グッズを専門に扱うお店にしようと思いました」
 開店当初から、石田さんには決めていたことがあった。それは、オリジナルの商品をもつということ。そのひとつが、現在の人気商品である『本の収納ボックス』だ。文庫判と新書判などのバージョンがあるが、それぞれのサイズにぴったり合うように作られているのだ。一見ただの段ボールなのだが、本好きの石田さんならではのこだわりがすごい。文庫でも、各出版社により微妙に高さが違うことを考え、1枚の仕切り板を用意。背の高い方の文庫はそのまま、背の低い方の文庫はその仕切を間に入れることで、ぴったりと隙間なく収まるのである。このぴったり具合は、引っ越しで段ボールに蔵書を詰めたことのある人なら、絶対に感激するはず。
「類似商品で積み重ねることで本棚になるという段ボールが販売されているんですけど、それとはコンセプトから違う。このボックスは、本棚に入りきれる人が買うものじゃないんです(笑)。本棚ではもはや収拾がつかないほど本が溢れかえっているけど、手放せないという人に買ってほしい。私たちが推奨している使い方は、本を収めて上から写真を撮って、それを箱の側面に貼ること。そうすると、背表紙が見えて、どの箱に何が入っているかがすぐに分かるんです」

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第一回
  『エンカウンター』
本と人とが運命的に出会う場所
第二回
  『六本木ライブラリー』
人と人を結ぶ、大人の自由空間
第三回
  『TRICK+TRAP』
すべてのミステリファンの「書斎」
第四回
  『国立国会図書館』
何回生まれ変わると全部読める?
第五回
  『「詩のボクシング」全国大会』
声のパンチ、言葉のパンチ
第六回
  『COW BOOKS』
「BOOK BLESS YOU」
第七回
  『読書グッズ特集』
本が好きだから作りました
第八回
  『魔法のiらんど』
ケータイ小説の魔法
第九回
  『ボイルドエッグズ』
才能の代理人
第十回
  『ショートソング』
小説が漫画になるとき
第十一回
  『池袋コミュニティ・カレッジ』
本読みの達人になるために
最終回
  『LOFT/PLUS ONE』
作家も一日店長に!?