図書室
書店さん訪問記 編集長が行く!
第1回「編集長失格!?」
新宿紀伊國屋さんに突撃!
「新宿」
 というこのざわざわとした街の名を口ずさむだけでもう、私メには詩がはじまっているほど、この街が好きである。
「では、新宿からはじめましょう」
 と言いながら、販売部のみ〜ぷ〜は微笑した。編集長に選択の余地はありません、という意味らしい。いわんや、付き人の私メに選択の余地などあろうはずはありません。

 いきなり、何のこっちゃとお思いかもしれません。
 実は、出だしの文章、これは、ご存じ司馬遼太郎先生の『街道をゆく1』冒頭の一節のパスティーシュなのであります。下手な模倣ですいません。
 まあ、このコーナーが「編集長が行く」なのだから、『街道をゆく』なので、特に意味はありません。
 ちなみに、歴史小説好きである付き人の私メ、それはもう、バイブルのようにむさぼり読んでいる愛読書で、本家のほうは「新宿」じゃなくて「近江」ですが……。

 ところで、編集長ってだれよ? って声が聞こえてきそうですので、最初に紹介させていただきます。
 集英社文庫のわれらが編集長、タッキー。もちろん、これは愛称で、本名は瀧川修。都内某所で、はちと一緒に二人暮らし? をしています。その理由は、付き人の私メも知りません。
 性格? それはですね。基本的に口数は少ないです。とっても生まじめで、編集部のだれよりも、ずっと夜遅くまで会社にいます。
 いちばんの特徴はヒゲです。それも何日も雪山をさ迷った山男のようなヒゲ面と言えば、伝わるでしょうか。いえいえ、そんなにはむさ苦しくはありません。メガネ男子です。ですので、何だかちょっぴりインテリに見えます。

 そんなタッキー編集長、ある日突然、販売部の文庫担当み〜ぷ〜に言いました。
「日ごろ、お世話になっている書店さんに、ご挨拶をしてまわりたい!」
「えっ!」と驚くみ〜ぷ〜をよそに、このホームページ企画の概要を伝えました。
 本を読者の方に届ける最前線で頑張っておられる、現場の書店員さんのお話をうかがい、そのお店ごとの特色などを伝えられるようなコーナーを立ち上げたい、と。
 さらに驚いたことに、このコーナーの名前まで、すでに決めているではありませんか。
「編集長が行く! ってのはどうだろう」
「えっ!」と驚いたのは、み〜ぷ〜だけじゃなく、編集部のスタッフ全員。付き人の私メまで声がそろってしまいました。
 そんなこんなで、と言うよりもですね、どういう経緯かは忘れてしまって思い出せませんが、み〜ぷ〜がみんなに告げました。
「では、新宿からはじめましょう」と。
第1回は多くの人々が行き交う新宿の老舗ダーっ!!
第1回は多くの人々が行き交う新宿の老舗ダーっ!!


1     次へ
 

Back number
第3回「編集長の器?」
書店界のランランこと、明正堂アトレ上野店の増山さんを訪ねての巻
第2回「編集長はインタビューが苦手!?」
「聖地」浜松町のブックストア談さんの巻
第1回「編集長失格!?」
新宿紀伊國屋さんに突撃!