桜のような僕の恋人
定価660円(10%税込)
イラストレーション/LAL!ROLE
小説の中で大恋愛ができないかなと思って書店巡りをしていた時、運命的に出会った1冊の本。美しい表紙とタイトルの引力に引き寄せられて手に取ったのが、「桜のような僕の恋人」でした。美しくも儚い晴人と美咲の恋が、桜というやはり刹那的な美しさをもった花に象徴されている。大号泣したこの小説の映画化のお話をいただいた時は、震えるような感動と同時にずっしりと重い責任を感じました。渡された映画の脚本は、僕の役者人生の中で一番泣いた宝物のような脚本です。文字が桜の花びらのように、とても綺麗で……。「ひたすらに努力を惜しまないで下さい」という深い言葉をくれた深川栄洋監督、清廉な美しさをもった松本穂香さんと共に、僕の26年の人生の最高傑作にしたいと強く思っています。
読む度に、脚本全体に溢れている温かさを感じ、胸がいっぱいになりました。この物語は他人事ではなく、生きている私たちひとりひとりの物語だと感じています。どうかその温かさを観て頂ける方々にも伝えられるよう、深川監督、中島健人さん始め素敵なキャストの皆さんと一緒に、最後まで大切に描いていきたいと思っています。
70万人が号泣したラブストーリー、『桜のような僕の恋人』。人の何十倍もの早さで老いていく難病を発症してしまった美容師・美咲に、カメラマン見習いの晴人ができることは……?
二人が出会い、愛し、駆け抜けた季節を描く感涙の一冊。あなたの大好きな人を想って、読んでみてください。愛することの喜びと痛み、そして強さが、この物語の中にあふれています。