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最新!世界の常識検定

サイバーセキュリティにくわしい小説家・一田和樹が出題する、ネット時代の新常識クイズ第36問!
今回は、中国のコロナワクチンについてのクイズです。


2021年1月1日付の毎日新聞は、2020年11月以降、中国で製造したとされる新型コロナウイルス感染症の未承認ワクチンがひそかに日本に持ち込まれ、18人に接種されたことを報じた。ワクチンを接種したのは15人の企業経営者とその家族だった。経済団体の役員などの富裕層だという。
使用されたワクチンは中国企業シノファーム社のもので中国政府からは使用承認されている。中国共産党に近い中国人コンサルタントがワクチンの流通に関与していると言われている。
記事では2020年12月12日にIT企業経営者とその妻がワクチンを接種した模様が冒頭で紹介されている。中国が自国で製造するワクチンを広めようとしている理由は、コロナウイルスの発生源といわれて低下した名誉の挽回と影響力の拡大をはかるためだと考えられる。いわゆるワクチン外交であり、世界各国で展開している。


水面下で出回る中国ワクチン 富裕層から永田町へ? 狙われる日本市場(毎日新聞、2021年1月1日)
https://mainichi.jp/articles/20201231/k00/00m/040/137000c

Vaccine Diplomacy: China and SinoPharm in Africa(2021年1月6日、Council on Foreign Relation)
https://www.cfr.org/blog/vaccine-diplomacy-china-and-sinopharm-africa


プロフィール

一田和樹(いちだ かずき) 東京生まれ。経営コンサルタント会社社長、IT企業の常務取締役などを歴任後、2006年に退任。
10年、「檻の中の少女」 で島田荘司選 第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞し、デビュー。
著書に『女子高生ハッカー鈴木沙穂梨と0.02ミリの冒険』『天才ハッカー安部響子と五分間の相棒』『キリストゲーム』『絶望トレジャー』など。
http://www.ichida-kazuki.com/ Twitter:@K_Ichida

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