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サイバーセキュリティにくわしい小説家・一田和樹が出題する、ネット時代の新常識クイズ第39問!
今回は、透明性レポートについてのクイズです。


透明性レポートとは主としてネット企業が公開しているレポートで、利用者の個人情報の開示やコンテンツの扱いについて定期的にまとめて公開しているものである。世界各国の法執行機関から来た投稿者の個人情報開示請求の件数や回答件数などが掲載されている。たとえばLINEは2020年1-6月の間に1,822件の個人情報開示の要請を受け、1,306件(72%)に応えている。
著作権に関するクレームやその対処なども含まれることがある。個々の開示請求の詳細は明かされないが、国別、組織別、内容別の請求と対応の統計情報が公開される。その内容は企業によって異なる。
LINEでは「捜査機関からのユーザー情報開示・削除要請」、「メッセージ及び通話における暗号化の適用状況」の2つがあり、それぞれ次のような内容を含んでいる。なお、世界17カ国から要請が来ていたが、日本が8割を占めていた。日本でもっとも多かったのは児童被害(29%)に関した要請だった。

グーグルの透明性レポートには「セキュリティとプライバシー」、「コンテンツの削除」、「追加レポート」の3つがあり、それぞれ下記の内容を含んでいる。

・セキュリティとプライバシー
ユーザー情報のリクエスト
Google セーフ ブラウジング
配信中のメールの暗号化
ウェブ上での HTTPS 暗号化
Android エコシステムのセキュリティ

・コンテンツの削除
著作権問題によるコンテンツの除外
政府からのコンテンツの削除リクエスト
欧州のプライバシー法に基づくコンテンツの除外リクエスト
YouTube コミュニティ ガイドラインの 適用について
Network Enforcement Law に基づく削除

・追加レポート
Google での政治広告
Google へのトラフィックとアクセス不能状況


グーグル透明性レポート(日本語)
https://transparencyreport.google.com/?hl=ja

フェイスブック透明性レポート
https://transparency.facebook.com

ツイッター透明性レポート(日本語)
https://transparency.twitter.com/ja.html

LINE透明性レポート
https://linecorp.com/ja/security/transparency/top



プロフィール

一田和樹(いちだ かずき) 東京生まれ。経営コンサルタント会社社長、IT企業の常務取締役などを歴任後、2006年に退任。
10年、「檻の中の少女」 で島田荘司選 第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞し、デビュー。
著書に『女子高生ハッカー鈴木沙穂梨と0.02ミリの冒険』『天才ハッカー安部響子と五分間の相棒』『キリストゲーム』『絶望トレジャー』など。
http://www.ichida-kazuki.com/ Twitter:@K_Ichida

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