よみもの・連載

佐藤満春トイレの輪〜トイレの話、聞かせてください〜

第6回 小林純子さん

佐藤満春Mitsuharu Sato

心からトイレを愛する芸能界No.1トイレマニア、サトミツこと佐藤満春が、ゲストとトイレについて語り合う対談企画!
第6回目のゲストは、トイレの設計を専門に行う設計事務所ゴンドラ代表の小林純子さん。学校をはじめとする公共施設やデパート、駅など、様々な場所のトイレの設計を手掛けてきた小林さんが、今、トイレに望むものとは……?

撮影/五十嵐和博



佐藤
僕は十何年にわたっていろいろな場所のトイレをチェックしてきたんですが、いいなと思ったトイレは、ゴンドラさんが設計されたものが多くて、小林先生はほんとうに憧れの人なんです。今日はよろしくお願いいたします。
さっそくですが、小林先生はこれまでたくさんのトイレを設計されてこられましたよね。どういうことを一番大事にしていらっしゃるんですか。
小林
もともとはトイレだけではなく、建築デザインをしておりまして、いろんな用途で、いろんな人たちがいろんなシチュエーションで使うものの設計をしていたんです。そこからトイレだけの設計をするようになって感じたのは、心が弱くなったときとか、ちょっと健康じゃないときとか、そういう困ったときに、トイレはすごく大事な場所なんじゃないかなということですね。
ユニバーサルデザインというようなことにもつながってくるんですが、トイレの設計を始めた当時、トイレは福祉だと思っていました。トイレは皆さんに快適に使っていただけなければいけない場所ですが、ハンデがある方には、それが難しい場合もありますよね。困難を抱えている方たちでも自立して使えるトイレを、どうつくっていくかということが大きな課題です。
今日元気な人だって、明日そうじゃなくなるかもしれない。だから、誰でも快適に使えるようにつくっておくべきです。そういう、社会的な受け皿のようなものをつくっているのが私たちなんじゃないかと思っています。
プロフィール

佐藤満春(さとう・みつはる) 1978年生まれ。テレビ番組等の構成作家、お笑いコンビ「どきどきキャンプ」として活動中。トイレ博士としてイベントに出演したり、トイレを研究するラジオ番組のパーソナリティーなども務める。日本トイレ協会会員。掃除能力検定士(5級)。名誉トイレ診断士。トイレクリーンマイスター。

小林純子(こばやし・じゅんこ) 一級建築士事務所(有)設計事務所ゴンドラ代表。1988年、5億円をかけた公共トイレ「チャームステーション」の設計に加わったことをきっかけに、公共トイレの設計を数多く手掛ける。2020年より、日本トイレ協会会長を務める。
https://www.gondola-archi.com/

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