web 集英社文庫 トップページへ戻る
新刊情報 連載 図書室 担当者からのオススメ! 今月の特集 今月のPOP アンケート
連載
空間散歩
Illustration by 米山公啓
「脳がいきいき空間散歩」第15回 米山公啓
15)夢の楽園 ボラボラ島
 ここ11年間、クルーズで世界中の海にでかけた。カリブ海、アラスカの海、エーゲ海、バルト海などである。
「クルーズで行ったところで、どこがよかったですか?」と訊かれれば、迷わずボラボラ島と答えるようにしている。
 ボラボラ島に関しては、南国の楽園というありきたりの言葉で表現するのが素直でいいように思う。
 ボラボラ島はフレンチポリネシアと呼ばれる、南太平洋に点在する島のひとつで、タヒチから飛行機で40分くらいのところにある。
 日本からは飛行機でタヒチまで11時間30分くらいかかるので、地理的には、かなり遠いところにある。
 ボラボラ島のどこがいいのか、簡単に言えば、その色のすばらしさである。砕けた珊瑚でできた真っ白な海岸と、深さで青さが変化する海の色のコントラストが「こんな世界もあるのだ」と思わせる。
 ダイビングをやっている人に言わせれば、海の綺麗さだけなら沖縄の海が一番と言う。
 そうなのかもしれない。しかし、私は一度スキューバをやって怖い思いをして、もう潜る気もないので、どんなに沖縄の海が綺麗なのかわからない。
 少なくとも観光用潜水艦に乗って、沖縄の海を見たとき、あまりに綺麗でない海にがっかりしたことがあった。
 外海には行かず、湾内のちょっと深いところを見ただけであるので、これで沖縄の海を語るわけにはいかないのだろうが。
ボラボラの海。

ボラボラの海。


1    次へ
 
〈プロフィール〉
1952年山梨県生まれ。聖マリアンナ医科大学卒。同大学第二内科助教授を経て作家に転身。医学博士。専門は神経内科。著書に「使命を忘れた医者たち」「医者がぼけた母親を介護する時」「もの忘れを防ぐ28の方法」等著書多数。
著者ホームページ
http://yoneyone.com

Back number
第40回
最終回に来たところ
第39回
新しい客船
第38回
ロンドンを脳に入れる
第37回
東京湾を眺める
第36回
林の中の切り取られた空間「中村キース・ヘリング美術館」
第35回
山手トンネルウォーク「日本はこれでいいのか?」
第34回
グラバー園
第33回
都会の中で静けさに包まれる
第32回
天地がひっくり返る場所
第31回
内子町雪中行軍
第30回
日本一の庭園
第29回
古城は時間移動装置
第28回
ホテルの部屋という空間
第27回
氷の世界
第26回
畑の真ん中で雲を見る
第25回
外国船という別世界
第24回
山を読む
第23回
長崎・五島列島の桐教会
第22回
軍艦島波高し
第21回
客船の海上空間体験
第20回
名園は多くを語らず 栗林公園
第19回
高鍋の巨大石仏
第18回
モエレ沼公園
第17回
世界で一番美しい美術館
第16回
美術館を見に行く
第15回
夢の楽園 ボラボラ島
第14回
帆船で時空間の旅
第13回
ジンガロの空間を観る
第12回
駅で何が見えるのか
第11回
都会の中の空中庭園
第10回
タイムトラベルで明治に戻る
第9回
トンネルの向こうに明日がある 大日影(おおひかげ)トンネル遊歩道
第8回
仙台 地底の森ミュージアム
第7回
ベッドルームの空間解放
第6回
東京ディズニーランドホテル
第5回
森と湖に囲まれて 神山コテージ
第4回
陸橋の上から道路を眺める
第3回
直島(なおしま)にて
第2回
お風呂の空間演出で脳が広がる
第1回
ザ・コンランショップカフェにて
このページのトップページへ