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16)美術館を見に行く |
おや?と思うかもしれない。「美術館へ見に行く」のではないかと。いえそうなのです、美術館そのものを見に行くことにしたのだ。
それもなんとゴールデンウィークの真ん中で、たぶん1年で一番混んでいる時期であろうというのがわかっていながら、行くことになってしまった。
場所は上野の国立西洋美術館だ。実は大学生のとき一度行っている。何を見たのかほとんど覚えていないが。
ル・コルビュジエと言えば、20世紀を代表する近代建築家であり、いま世界中で活躍している建築家の多くが大きな影響を受けている。
現在、フランス政府が世界中に点在するル・コルビュジエの設計した建物を、まとめて世界遺産登録しようとしている。その中に国立西洋美術館も入っているのだ。
そんなありがたい建物だったとは、最近まで知らなかった。ル・コルビュジエという名前は建築に興味のある人なら知らない人はいないだろうが、建築家の名前は一般の人はそれほど知らないだろう。
最近でこそ安藤忠雄氏が有名になってメディアにも出て、ル・コルビュジエのことを語るので、一般人でも知るようになったというところではないだろうか。
日本では地方にも近代的な美術館がたくさんできて、なかなか建物も凝っているものが増えてきた。
しかし、国立西洋美術館が完成したのは、1959年である。この時代によくぞ建てたものである。この美術館完成までには、数多くのエピソードがあるし、そもそもこの美術館を作るきっかけとなった松方コレクションの話など、とてもここでは書ききれない。
空間体験の話であるから、あまり歴史に触れても、脳の活性の話からそれてしまうので、ここでは詳しく述べない。
ということで、あくまでも美術館を見るという視点で眺めてみた。 |
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採光を感じながら、絵画鑑賞。 |
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〈プロフィール〉 |
1952年山梨県生まれ。聖マリアンナ医科大学卒。同大学第二内科助教授を経て作家に転身。医学博士。専門は神経内科。著書に「使命を忘れた医者たち」「医者がぼけた母親を介護する時」「もの忘れを防ぐ28の方法」等著書多数。
著者ホームページ
http://yoneyone.com |
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