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21)客船の海上空間体験 |
ここ10年くらい、世界中の客船に乗ってきた。船に乗るたびに、空間体験とはこのことだと思っていた。そもそも空間体験という言葉を思いついたのも、客船に乗ったときだった。
空間とは仕切られた場所であり、とにかく何もない広いところに行けば、体験としていい、というのではない。
世間と切り離された非日常性も伴っていないといけないからだ。
その点、海上に浮かんだ巨大なホテルとも言える客船はまさに空間を切り取った場所である。
閉鎖空間と言えるかもしれない。しかし、閉鎖空間といっても最近の客船は大きいので、別に閉塞感があるわけではない。
ということで、「ぱしふぃっくびいなす」という日本の客船に乗り込んだ。 |
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デッキで海上歩く浮遊感。 |
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〈プロフィール〉 |
1952年山梨県生まれ。聖マリアンナ医科大学卒。同大学第二内科助教授を経て作家に転身。医学博士。専門は神経内科。著書に「使命を忘れた医者たち」「医者がぼけた母親を介護する時」「もの忘れを防ぐ28の方法」等著書多数。
著者ホームページ
http://yoneyone.com |
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