 |
|
|
|
 |
 |
30)日本一の庭園 |
「なかなかいいお庭ですね」と、応接間から庭を眺める、お金持ちの家であれば、そんなこともできる。しかし、都内のマンション生活では、窓を開けてもビルか高速道路しか見えない。たまにカラスがベランダの手すりに止まっていたりする。
窓の外に緑が見えるだけでも、感謝しなければいけないのが都会生活である。
だから、人間、お金がたくさんあると、やはり立派な庭を造りたくなるもの。それを実現したのが島根にある足立美術館である。
美術館と庭園がどう関係あるのかと思うかもしれないが、ようするに美術館と庭が一緒になっていて、美術館を巡っていくうちに、窓の外に庭園が広がるという趣向なのだ。
回廊式の庭園とは違い、家の中から眺める、そんな庭園である。 |
 |

都会じゃすべてが借景だ。 |
|
 |
〈プロフィール〉 |
1952年山梨県生まれ。聖マリアンナ医科大学卒。同大学第二内科助教授を経て作家に転身。医学博士。専門は神経内科。著書に「使命を忘れた医者たち」「医者がぼけた母親を介護する時」「もの忘れを防ぐ28の方法」等著書多数。
著者ホームページ
http://yoneyone.com |
 |
|
 |
|
|
 |