光線を目で追ううちに、遠くにビジャ・エリウスの色鮮やかな瓦屋根が見えた。陽に愛撫されて、屋根はつややかに光を放ち、窓ガラスも遠目に輝いている。・・・パナマ通りの角で足をとめた。ビジャ・エリウスが前方にそびえている。通りをわたって庭の塀に近づく気には、とてもなれなかった。その場にたたずんだきり、逃げることも、玄関に行ってノックすることもできずに、どのくらいの時間そうしていただろう。