鬱々としたオフィスがある洞窟まがいの建物は・・・天使の像や十字架がひしめくプエブロ・ヌエボの墓地裏にあるので、遠目だと、建物の輪郭が、地平線にシルエットをなす霊廟群と見分けがつかない。その地平線をつき刺すように、無数の煙突や工場がならび、バルセロナの上空に、緋色と黒の黄昏を永遠につむいでいた。