車いすテニスでパラリンピック出場をめざす宝良と、彼女を支えたいと願う車いすエンジニアの百花。それぞれの視点から夢に向かって突き進む少女たちの成長を描く！

車いすテニスでパラリンピック出場をめざす宝良と、彼女を支えたいと願う車いすエンジニアの百花。それぞれの視点から夢に向かって突き進む少女たちの成長を描く！

生徒の優劣を決めつける担任教師の先入観を壊そうと、小６の僕たちはある作戦を仕掛ける。それは自分たちの未来をも変えていき……。世界をひっくり返す無上の全５編。

石垣職人〈穴太(あのう)衆〉と鉄砲職人〈国友衆〉。関ヶ原前夜の大津城で繰り広げられる一進一退の攻防戦に、思わず身体が熱くなる！ そして明かされる、塞王の楯の奥義とは？

石垣職人〈穴太(あのう)衆〉と鉄砲職人〈国友衆〉。関ヶ原前夜の大津城で繰り広げられる一進一退の攻防戦に、思わず身体が熱くなる！ そして明かされる、塞王の楯の奥義とは？

古い物に宿る“記憶”が見える散多(さんた)の特殊能力が、座敷童子ならぬ「スキマワラシ」を呼び寄せた？ 兄弟がかけがえのない亡き家族の記憶に出会うファンタジックミステリー。

海のそばに佇む伝説の理髪店を訪れた僕。ハサミの音とともに店主の昔語りに耳を傾けていると……。すれ違いながらも、求め、許し合う家族を描いた珠玉の短編集。

夫が姿を消し、南の島に一人降り立ったまりあ。偶然出会った助産院の院長先生や、個性豊かな島の仲間たちと過ごす時間の中で、過去の自分と向き合うように……。

幼名テムジン。わずか13歳で故郷を追われた少年は、砂漠を越えて南へ向かった。史上最大の帝国の祖、チンギス・カンの壮絶な生涯を描く歴史長編、第１章。

江戸の片隅、小さなどぶ川沿いの長屋に住む人々。妾(めかけ)暮らしの年増女に、捨てた女が忘れられない飯屋の男……。もがきながら懸命に生きる姿が切なく胸に沁みる連作短編集。

29歳、無職。ミュージシャンを夢見る宮路は老人ホームで神がかったサックスの音色を耳にする。その興奮に突き動かされ、ホームに通うようになり……。大人の青春小説。

かつて名門野球部の補欠部員だった雅人は、恋人のある告白に封印したはずの過去の記憶が蘇る。一心に白球を追いかけた日々。だがある事件が起きて……。

離婚で行き場をなくしたりさ子は、事故物件に住みロンダリング〈浄化〉する仕事を始める。移り住む先々での出会いが、孤独で無気力な彼女の心を解きほどいていく。

大震災の直後、衝動的に人を殺してしまった雅也。目撃者である美冬に惹かれ、彼女に言われるがまま、新たな悪事に手を染めるが……。読み継がれる傑作長編ミステリー。

突然、がん宣告を受けた33歳の遼賀。絶望する彼のもとに弟から届けられたのは、15歳の頃、遭難した時に履いていたオレンジ色の登山靴で……。誠実に「生」と向き合う感動作。

軽井沢で代々続く銀河ホテルの名物は、風変わりな居候が開く手紙のワークショップ。訪れた人たちの心にささやかな変化が……。“手紙”が導く温かな３つの物語。

LAに住んでいた祖母から莫大な遺産を相続することになった弦矢。だが、幼い頃亡くなったはずの叔母の娘が実は行方不明だと判明し、その謎を追うことに――。

全６章、読む順番で世界が変わる！ 物語のかたちは６×５×４×３×２×１＝720通りあります。この物語をつくるのは、あなた自身。前代未聞の一冊がここに。

大魔法使いシロガネの住む絶海の終島(はてじま)には、不老不死の秘術を求める訪問者が絶えない。島を守るクロとアオだったが、記憶を失くした金髪の少年が漂着し……。

著作権連盟で働く橘は、上司から音楽教室への潜入調査を命じられる。だが彼は音楽にまつわる秘密を抱えていて……。チェロの音色にのせて紡がれる心の再生の物語。

もうじき中学生になる七星(ななせ)は、石垣島を父と二人で旅するが――。７つの物語が星座のようにつながった時、大きな感動に包まれる。星を愛し、星に導かれた人々の物語。

青春に彩られた５つの密室的状況――。言葉にできない想いが小さな謎となり、日常を少しだけ複雑にする。思春期の多感な心を、謎解きで描き出した連作短編集。

ルビーの箱はなぜ開けたらダメなのか？ 押し葉標本は誰が隠した？ 展示中の三葉虫の化石はニセモノ？ 新人博物館員が変人博物学者と謎を解く連作短編集。

里佳子は同居する義母にストレスを抱きながらも、夫と５歳の息子と平穏な日々を送っていた。しかし義兄を名乗る男の突然の来訪から、日常は壊れ始め……。

“お荷物”警官の志麻由子は、捜査中に何者かに首を絞められて異世界にトリップ。そこでエリート警視になった彼女だが、元の世界へ戻れるチャンスが……。

少女にあっけなく奪われた私の命。殺人者となった幼い兄妹は、死体を隠そうと夜な夜な私を運んで……。無邪気で残酷な子供たちの恐るべき４日間の冒険。

素行に問題アリだがスクープ連発の報道記者と、執念のベテラン刑事。異色のタッグで女子学生猟奇殺人事件を追うが、予想外の展開に……。「スクープ」シリーズ第２弾！

火災で家族を亡くした拓海は大物地面師・ハリソン山中に誘われ、不動産詐欺に身を投じてゆく。実際の手口をモデルに、騙しのプロ集団を描いた傑作クライムノベル！

殺人事件で婚約者を失った救急医・秋穂の元に、容疑者の少年が運び込まれた。美しい顔で涙ながらに冤罪を訴える彼は犯人なのか……。衝撃のラストに打ち震える！

警視庁特殊事件対策班に選ばれし最強能力の刑事たちが、命がけで巨悪に挑む。６年前に犯人を取り逃がしたあの屈辱は、今度こそぬぐえるのか!?

姿を消した女を追って男が辿り着いたのは、２つの奇妙な宗教集団だった。狂気と狂気が交錯し、翻弄される男女が辿る運命は……。魂の救済を描いた衝撃作。

ぎりっ、ぎりっ。ぐし、ぐし。深夜、社員寮の隣室から聞こえる不気味な音。近所で起きた連続殺人事件との関連を疑う神足(こうたり)が見た、恐ろしい真実とは!?

首無し死体事件を追う刑事、恋する元格闘家、教会に出入りするヤクザ。接点のないはずの３人の運命が、ある新興宗教をめぐり交差する。彼らが目にする惨劇とは!?

捜査一課の優月は、ある理由から過疎地の警部交番へ処罰的に異動となる。静かな町で殺人事件が起こり、キャリア警視正の榎木と事件を追うことになるのだが――。

ネット上で知り合った他人同士が営む「疑似家族」。そのうちの「お父さん」役が刺殺され、関係者の取り調べが始まるが……。衝撃のラストが待ち受ける、長編ミステリー！

少女の自殺の謎を探る美容外科医・橘久乃。だが関係者の話は、価値観の押し付けと自己正当化に満ちていた。交錯する証言の果てに彼女が辿り着いた真実とは……。

退職して四国遍路に出た元刑事のもとに、少女惨殺事件のニュースが入る。それは16年前に解決したはずのある事件に類似していて……。心揺さぶるミステリー。

核を積んだ中国の爆撃機が亡命を希望して羽田に降り立った。機体とパイロットをめぐり、東京を舞台に中・露・米・韓各国の思惑が複雑に入り乱れる国際サスペンス。

日露戦争に“敗れた”日本。警視庁の新堂はロシアの統監府の圧力に葛藤しながらも不可解な事件の真相を追う。そのころロシア首都では大規模な騒乱が……。

織田信長の茶堂衆(さどうしゅう)を務め茶道を広めた今井宗久、津田宗及、千宗易(利休)。当時いちばんの貿易港・堺の豪商である彼らが見た信長の功罪とは？ 骨太な歴史交渉小説。

不審な術中死、カルテの捏造、医師の過重労働……。元臨床医の医療監視員・氷見亜佐子が、癖のある仲間たちと医療現場の“悪”に立ち向かう。医療Ｇメンシリーズの開幕。

これは被害者の遺族による制裁か？ 連続する殺人の容疑者たちがなぜかホテル・コルテシア東京に集った。警部・新田は再び、ホテルマンに扮して事件阻止に挑む！

昭和29年、美貌の新人ホステス・貴美子は政財界の裏の大物フィクサーに見初められて占い師となる。“ある恨み”をもつ彼女は、復讐を胸に着実にのし上がり……。

東京から亡き父の故郷ハヤブサ地区に移り住んだミステリ作家の三馬太郎。勧誘されて消防団に入団したが、ひそかに進行していた事件の存在を知る――。

図書委員の堀川と松倉は、返却本にトリカブトの花の栞を見つける。持ち主を騙る美人の同級生に、中毒症状で倒れる教師……。噓と謎が絡み合う、『本と鍵の季節』待望の続編。

日露戦争前夜から第二次大戦終結までの半世紀。満洲の架空の都市を舞台に繰り広げられた知略と策略を描く。酷寒の不毛の地で生きた彼らは、未来に何を思い描いたのか。

日露戦争前夜から第二次大戦終結までの半世紀。満洲の架空の都市を舞台に繰り広げられた知略と策略を描く。酷寒の不毛の地で生きた彼らは、未来に何を思い描いたのか。

湖に転落し、泥の中に埋まったままの長距離バス。現実を受け入れがたい遺族のもとに、深夜１時間だけ死者と再会できる奇跡が……。悲しくも心救われる物語。

恋人同士の誠と日菜は、ある雨の日、バイク事故で生死の境をさまよう。奇跡により「二人で20年」という余命を授かるが、それは互いの命を奪い合うことで……。

輪ゴム、子守歌、フレンチトースト……。とるにたらないけれど欠かせない、身近な有形無形の60のものたちについて、やわらかな言葉で綴ったショートエッセイ集。

人気漫画『ちびまる子ちゃん』を彷彿とさせる作者の爆笑な毎日。独特すぎるマッサージ屋に、ムダな買い物遍歴、家族の話……。笑えて、心がほっこりするエッセイ集。

止まらぬイライラや、変わりゆく体型、複雑化する人間関係……。40～60代女子たち特有のお悩みを、スタイリストがズバッと解決！

自分では使わないコトバ、「あれ？」なコトバ、言われて困るコトバ……。そんなあれこれをエッセイとコミックでゆる～く考える、「あるある」満載の一冊。

極度のインドア派の著者がなぜかよく遭遇する、不思議でおかしい現象の数々。愛する漫画、宝塚、ＥＸＩＬＥなど、つい常軌を逸する筆致も読みどころの爆笑エッセイ。

海の家でアルバイトをすることになった大学生の海夏人(かなと)。灼熱の太陽のもと、ひたすら焼きそばを作り続けるが……。四季を巡るおいしい料理と感動が詰まった短編集！

ファンをストーキングする地下アイドルの瑠璃(るり)、男の趣味に合わせて山で死にかける絆菜(きずな)……。恋に狂わされた者たちの、いびつな愛のかたちを描いた衝撃の恋愛小説集、第１弾。

ぬか漬けを作ったり、毛糸のパンツを編んだり、動画を観たり……いくつになっても、家の中でも近所でも、“楽しい”は見つけられる！ 日常を彩るヒント凝縮エッセイ。

夫との冷え切った関係に疲弊していた文美子は、ママ友に誘われたサロンで10歳年下の舞台俳優・夏生と出会う。禁断の恋に落ちた二人を待ち受けていたのは……。

最高の地獄絵を描くためにこの世の地獄を見たいと望む絵師に、殿が用意した残酷。息をのむ描写が続く表題作他、芥川のさまざまな凄味が堪能できる短編集。

戦争に翻弄された運命を嘆きつつも、気高さと優しさを持ち続け新たな人生に向かっていく男たち……。時を超えて、反戦の想いを語り継ぐ短編小説集。

バレー部キャプテン・桐島の突然の退部に、リベロの座が回ってきた風助は喜ぶが……。閉塞感の漂う高校生活の中で揺れ動く高校生のリアルを描いた群像劇。

地方から東京へ、大学生から社会人に。スペック高いし、そつなくうまくやってきたはずなのに――。納得できない立ち位置に揺らぐ心情を鋭くえぐる短編集。

女たらしの外科医トマーシュと純朴なテレザは愛し合うが、「プラハの春」へのソ連軍事介入に運命を翻弄される。チェコの悲劇を背景にした純愛大河小説。

周囲に合わせ、“自分”を隠していた飛行士のぼく。星を旅する王子さまと出会い、大事なものを少しずつ取り戻して……。色褪せることのない、永遠の名作。

命の閉じ方を選べることで生まれる希望がある。多くの命を看取ってきた看護師が、自ら病を得た時“死”とどう向き合ったか――。命のドキュメンタリー。

実家と疎遠だった智代は、妹からの電話で老母の認知症を知る。親の老い、老老介護、墓守――。苦い現実に家族それぞれが向き合い、もがきながら光を探す連作長編。

無限の宇宙に思いをはせた孤独な少年は、やがて世界から愛される詩人となった。世に出る前の自筆ノート、自伝風の断片、詩集の英訳など貴重な資料も満載の一冊。

金も美貌も知性も兼ね備えていたはずの男が振り返る恥の多い生涯。なぜ彼は酒と女と薬に溺れていったのか。太宰の死の１ヵ月前に書かれた遺書ともいわれる名作。

天才調香師・朔(さく)のもとには、特別な香りを求める依頼人が次々と訪れる。朔の住む洋館で働き始めた一香(いちか)は、香りを引き金に自らの過去と向き合うことに――。

手芸が好きな男子高校生の清澄は、“かわいい”が苦手な姉のため、ウェディングドレスを自分で作ると宣言する。だが、母親から反対されてしまい……。

鎌倉の海で「先生」と出会い交流が始まる。容易には見せてくれない心のうち。どこか影があり、世捨て人のように生きる「先生」の過去になにがあったのか？

過去と現在。混在する記憶を行き来しながら、認知症のカケイさんが語る己の一生。後悔と諦めばかりが募るなか、彼女が最期に辿り着いた「幸せ」とは……。

マティス、ドガ、セザンヌ、モネ……。印象派の画家たちの知られざる日々を、彼らの傍にいた女性たちの視点で描き出す。４つの珠玉のアートストーリー。

ミステリー、家族小説、時代小説……。2010年代に「小説すばる」に掲載されたさまざまなジャンルの短編を厳選。人気作家たちが紡ぎ出す、宝物のような11編！

故郷の恩師、先輩作家、友だち――。とにかくモテた伊集院静が引き寄せた人々との逸話、そして父母のこと。羨ましいほどの邂逅(かいこう)と人生の至言に満ちたエッセイ集。

「陰キャ」と「根暗」の絶妙な違いや、ネット用語の「映え」と、紫式部や清少納言も使っていた「映え」の共通点……。言葉の変遷を辿り、その栄枯盛衰を考察するエッセイ！

モノに縛られているうちは前に進めない――。単なるハウツーでなく、著者の人生哲学から湧き出る片づけの心得やヒントを軽妙洒脱につづるイラスト＆エッセイ。

父の急逝から１年半。手続きや後始末に追われ、骨壺はいまだ神棚の上。いよいよお墓を買うべきか悩むキミコさんだったが、コロナ禍が到来して――。笑いと涙の北海道日記。

10歳から40歳。1990年から2020年。平成30年史を背景に、それぞれのライフステージを生きる女性たちの友情がバトンをつなぐ、かけがえのない“私たち”の物語。

時間や目的にとらわれずに“学ぶこと”がこんなにも楽しいものだったとは――。『嫌われる勇気』の著者がおくる、幸福に生きるための“学び”のヒント集。

人事部採用チームの小野さんは、人財を選ぶ眼に定評がある。ただ、その独自の“黄金比”による採用方法は、彼女が会社に仕掛けた復讐の時限装置でもあった。