担当者からのオススメ!
販売担当 ツナ子オススメの本
ツナ子オススメの本
『鳩の栖』 長野まゆみ 著
あ、今の私の気持ちが書かれてる!
ツナ子オススメの本 『鳩の栖』 長野まゆみ 著
 
 高校生の時に出合った本って、特別な思い入れがある。
「こんな恋愛、してみたいな〜」とか
大人って、働くって、どんな風なんだろう」とかいろんな気持ちがそこにはあるのだけれど、
「あ、今の私の気持ちが書かれてる!」
って思った本のことは、社会人6年目になった今でも、時々、読み返してしまいます。
 自分の中のもやもやした感情、周りに対するもどかしさ、進路、目標、夢って何だ?!
 そんな気持ちを、手にした本の物語の中で主人公が抱いていたりすると、とっても共感できて、安心できたからかもしれないな。
 何度も読み返す、特別な本。私にとって、その内の一冊が、長野まゆみさんの『鳩の栖』です。
 長野まゆみさんとは中学生の時に好きで見ていたTVドラマと偶然タイトルが一緒で手にした『若葉のころ』という本で出合って、それから、続けて何作か読んでいました。
 この『鳩の栖』も、本屋さんで見つけて、「あ、まだ読んでないな」くらいの気持ちで手に取った気がします。
 転校を繰り返し、親しい友人がいなかった主人公・操。
 今度の学校でも、どうせ自分は一人きりだ…と思っていたのだけれど、初めて心を開けそうな、優しく快活な至剛(みちたか)に出会う。友情って、こんなに温かで、自ら求めていいものなんだ。そう思い始めた頃、至剛が病に臥せってしまって───
『鳩の栖』は五篇の短編集で、この表題作もわずか30Pほどしかありません。でも、この物語の中には、誰かを大事に想う気持ち、素直にそれを表現できない若さ、いのちの儚さ、そうした「切ない気持ち」がたくさん詰まっていて読むたびに、胸の奥がキュウって締めつけられます。そして毎回、初めて読んだ、高校生の時に
「大事な人には、大事だと思った時に、言葉で伝えなくちゃいけないんだ」
って感じたことを、思い出します。
 10代の頃に抱えてきた人間関係への悩みって、人に話せないものがほとんど。アドバイスが欲しいわけでも、自分と誰かが一緒だとも知りたい訳でもないし。そういう時、小説って、とっても良い「媒体」になるなって、27歳の今なら思います。
 フィクションの世界で、限りなく自分に近い登場人物がいろんな感情を持っているのを読むと、抵抗感なく、
「あぁ、こういうことってあるんだな。普通なんだな」って感じられる気がするから。そうやって、すーっと心に入ってきた感情って、大人になっても忘れない気がします。
 一度読んだことがある方も、まだない方も、今、まさに10代の方も! 自分にとっての"あの頃"に戻させてくれる物語。いかがですか?

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プロフィール
ツナ子
いつでも暴走(妄想)モード突入!
新婚・販売担当。
実家は静岡・マグロの卸問屋。
今日も目指すは、マグロ・・・ならぬ「発掘本」の一本釣り★
「この本・・・絶対に売りたい・・・!売れる・・・!!」
思いこんだら、即行動。
そのまま一気に暴走、もしくは妄想モードに突入し、周りの言葉が耳に入らなくなることもしばしば。
いいのか悪いのか?!
好きなジャンルは、大人も楽しめる児童文学ファンタジー。
ミリオンセラーを出すまでは、旦那も二の次。
今宵も販売街道を突っ走ります。
Archive
2012.10.19
  思い出のとき修理します
谷 瑞恵 著
2012.03.16
  あの日、パナマホテルで
ジェイミー・フォード 著 / 前田一平 訳
2011.11.18
  黒笑小説
東野圭吾 著
2011.4.20
  奇跡
岡本敏子 著
2010.12.16
  鳩の栖
長野まゆみ 著
2010.8.25
  神々の山嶺(いただき) 上・下
夢枕 獏 著
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