定価/上巻:1870円(税込) 下巻:1980円(税込)

〈忘れられた本の墓場〉の
四つの入り口、
その最後のとびらがついに開いた――
1959年、マドリード。捜査員のアリシアは、長年働いていた政府側の影の組織を辞職しようと上司レアンドロに訴えたところ、ある任務遂行を条件に出される。それは、突然失踪した大臣マウリシオ・バルスの行方を追うことだった。国家警察から派遣されたアリシアの相棒兼お目付け役のバルガスとともに、バルスの私邸を訪れたアリシアは、そこで引き出しに隠された一冊の本を発見する。
『精霊たちの迷宮』――関わる者はみな不幸な運命を辿るというその本を手がかりに、アリシアは作家の過去に隠されたある悲劇と巨大な陰謀へと迫っていく。

作品の舞台となるマドリード、バルセロナの名所を本文の描写とともにご紹介。振り向けば「忘れられた本の墓場」の路地に行き当たりそうな雰囲気溢れる写真は訳者の木村裕美さん撮影です。
地図上の番号をクリックすると、写真と説明文が出てきます。



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歴史 作品
1909 悲劇の一週間
バルセロナを初めとするカタルーニャ州の各地で 労働者と軍が衝突する「悲劇の一週間」が起こる。
 
1914 第一次世界大戦  
1917  
第2シリーズ『天使のゲーム』上・下(~1930)
1928   セルヒオ・ビラフアナとビクトル・マタイス、『産業の声』編集室で知り合う。
1931   『アリアドナと水没の大聖堂』発売。1938年にかけて8巻刊行。
1936 スペイン内戦開戦 戦火のバルセロナ市街で、フェルミンとアリシア出会う。
1938 バルセロナ空爆  
1939 スペイン内戦終結
フランコ独裁政権の始まり
第二次世界大戦
バルス、モンジュイックの監獄長に就任
ダビッド・マルティン、モンジュイックの監獄に投獄
1941   ビクトル・マタイス、逮捕される
1945 第二次世界大戦終結
第1シリーズ『風の影』上・下 (1945~1955)
1947   アリシア、レアンドロの配下になる
1957  
第3シリーズ『天国の囚人』(1957)
1959  
最終シリーズ『精霊たちの迷宮』(1959~)
ビジャ・メルセデスにて仮面舞踏会、その後バルス失踪
1973 ルイス・カレーロ・ブランコ暗殺  
1975 フランコ死去、民主化へ  
1992 バルセロナオリンピック