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担当者からのオススメ!
販売担当 とろんちゃんからのオススメの本
とろんちゃんオススメの本
『私を知らないで』 白河三兎 著
ここに着地するのか!!! よくある「青春小説」じゃあなかった!!!
とろんちゃんオススメの本 『私を知らないで』 白河三兎 著
 
お久しぶりです。
2回目の担当とろんです。
今回のおすすめは『私を知らないで』。第42回メフィスト賞受賞でデビューした 白河三兎さんの いきなり文庫です。

「転入生」としての役割、クラス内の力関係(いわゆるスクールカースト)を意識して常に冷静に人を分析している主人公・シンペー。 中学生のわりに嫌な奴だな。「僕は安全な場所にいる」とか、中二病か?? と 実は、なかなか読む手が進まない。

「青春小説」って、主人公や登場人物に「あるある」とか「がんばれ」とかって感情移入できるものかと思ってたんですね。私。

さて、そこでシンペーが気になるのが「キヨコ」。 家が貧乏で、真っ黒なお茶とおむすびを、教室で一人で食べてる、貧乏なお家の「最底辺カースト」の女の子。でもすっごく美人。

美人だけどいじめられてるキヨコと、突然現れて僕のペースを乱す、「転校生」の高野。 そうそう、これこれ。役者はそろった。女の子1人に男の子2人で、3人で力を合わせて前向きに!ってことだよね。

と始まった予想は、話がすすむにつれてどんどん裏切られます!! 

毎週東京に出かけ、その服装は派手なキヨコ。 暑苦しい友情論でシンペーを振りまわしていたのに、ぱったりと学校に来なくなった高野。 「僕は人に優しくしない」とシンペーが決めた理由。

ページをめくるごとに3人が抱えている秘密が大きくなり、一人ひとりの言葉の意味がおもくなっていきます。
いったいどういうこと?こういう意味だったの??

「青春小説」というより、「青春」「恋愛」「ミステリー」3つの要素が絡まって、先がまったく予想できません。読み進めるたびに裏切られ、その裏切りにある人の想いに、ぶわっと涙があふれます。

新感覚の「青春小説」!ここにあります☆

詳しくはBOOK NAVIへ
プロフィール
とろんちゃん
ツンデレ食いしん坊販売担当
趣味のトロンボーンを10年以上続けているのに、歌を歌うとジャイ○ンも真っ青な超絶オンチ。
でも、中にはこの不思議な音程がクセになる人もいるハズ★
と、文庫片手に運命の人を探し中。
いわゆる【女子力】はからっきしないけども、持ち前の【突破力】で、解決できるハズ★と信じてる。

読書中は、常に自分が主人公になったつもりで妄想モード。
「もし、こんな人が目の前に現れたら・・・」「もし、自分がこの会社にいたら・・・」
と妄想が止まらない!!!
ハッピーなお話はもちろんだけど、切ない小説を読んで「もし、あの時・・・」と、悶々考えるのが実は好き。
Archive
2015.04.17
  『危険な食卓』
小池真理子 著
2014.12.16
  『王妃の館 上・下』
浅田次郎 著
2014.05.20
  白蓮れんれん
林真理子 著
2014.01.17
  ばけもの好む中将
瀬川貴次 著
2013.04.19
  私を知らないで
白河三兎 著
2012.12.14
  さよならバースディ
荻原 浩 著
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