よみもの・連載

いきなり文庫! グランプリ 座談会メンバー 北上次郎(文芸評論家) 吉田伸子(書評家) 江口洋(編集部)

第3回「いきなり文庫! グランプリ」優秀作に選ばれたのは、中山祐次郎『俺たちは神じゃない 麻布中央病院外科』

江口
それでは、「いきなり文庫! グランプリ」の第3回座談会を始めます。これは、面白いオリジナル文庫を表彰しようという企画で、だいたい月イチペースで1冊、優秀作を選び、その作品が過去の同テーマの作品に比べていかに独自性があるかを検証し、特に優れた作品は年度末のグランプリ大会へ出場。そこで年間ベスト1を決めると。
北上
年度末のグランプリ大会に出場できない作品もあるわけね。
吉田
それでも、これだけ多くのオリジナル文庫が出ている時代に、その回の優秀作として選ばれるのはすごいですよ。
江口
というわけで、第3回のテキストは、中山祐次郎『俺たちは神じゃない 麻布中央病院外科』、新潮文庫です。

『俺たちは神じゃない』中山祐次郎(新潮文庫)

最強の外科医コンビ誕生! 剣崎啓介は腕利きとして知られる中堅外科医。そんな彼が頼りにするのが松島直武だ。真面目な剣崎と陽気な関西人の松島。ふたりはオペで絶妙な呼吸をみせる。院長から国会議員の癌切除を依頼された剣崎は、松島を助手に得意なロボット手術を進めるが、ある危機が待ち受けていた。現役外科医が総合病院で日夜起こるドラマをリアルに描く、医学エンターテインメント。

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