すべては三沢の地からはじまった――。
知られざる偉人廣澤安任、競馬を愛した寺山修司――
彼らの魂は一頭の競走馬に託される。
解説は細江純子氏!(元JRA騎手、ホースコラボレーター)
本書は「寺山修司没後40年記念認定事業」です!
競馬記者の小林は、異色な経歴の競走馬トナミローザに興味を持つ。取材を進めるうち、日本で初の民間洋式牧場が青森の三沢にあった事実や、歴史の狭間に埋もれた偉人の存在を知る。さらに、敬愛する寺山修司との意外なリンクも。競馬黎明期からの血統を継ぐトナミローザ、その陣営の真の狙いも次第に明らかに。時を経て連なる人の想いは海をも越えていた。史実に基づき、日本競馬の未来を照らす物語。
2023年12月20日発売
1,034円(税込)
文庫判/408ページ
ISBN:978-4-08-744600-5
反響続々!
「一頭の馬で平地競走と障害競走の頂点を目指そうとは普通は考えない。しかし優れた平地能力があり、飛越も巧みであれば両部門を制覇することも可能なはず。そんな関係者の思いは実現するのか?島田明宏氏の新たな挑戦が始まった。」
――草野 仁さん
(キャスター)
「寺山修司の競馬作品がなかったら自分はここにいなかっただろう」と競馬記者・小林は述懐する。「後世に残る何かを書くことができれば、自分は寺山からひとつのバトンを手渡されたことになる」。これもまた競走馬に匹敵する血のリレーなのだと胸を熱くした。
――佐々木英明さん
(三沢市寺山修司記念館 館長)
「競馬を真摯に見続けてきた著者だからこそ書けた物語だ。見慣れない〈エピジェネティクス〉という単語と出会ったとき、小説を読むことの喜びに満たされた。」
――作家・早見和真さん
(作家。山本周五郎賞&JRA賞馬事文化賞受賞作『ザ・ロイヤルファミリー』著者)
「島田氏が描いた『ブリーダーズ・ロマン』は、単なるロマンでは終わらず、一つの道標となっているようにも思えるのだ。」
――ホースコラボレーター・細江純子さん(本書解説より)
(元JRAジョッキー、ホースコラボレーター)
-『ブリーダーズ・ロマン』刊行記念特別漫画-
-本書は寺山修司没後40年記念認定事業です!-
【島田明宏の競馬ミステリー】
高橋源一郎氏推薦
「競馬が好き? だったらあなたはこの本に夢中になる。競馬に興味がない? でも、読み終わったらあなたは競馬に夢中になる。」
競馬業界随一の書き手が書き下ろし! これが現代の競馬ミステリーだ!! いきなり文庫!
実業家・堂林の所有馬が次々と故障。競馬記者の小林が疑惑を追う中、堂林の馬ジェメロがデビューを迎える。小林が魅了されるほどの素質馬だが、惨敗した上に故障も判明。そんな折、先輩記者の沢村が謎の死を遂げ、小林自身も危険を感じるようになる。競馬界で何が起こっているのか。誰を信じればよいのか。北の大地で小林が見た真実とは!?現実を超えるリアリズム、これが21世紀の競馬ミステリー。
2018年11月20日発売
726円(税込)
文庫判/336ページ
ISBN:978-4-08-745814-5
草野 仁氏絶賛!
「旧知の島田さんにこんな一面がおありとは! 何だか私まで誇らしい気持ちになりました。競馬を知らない人にこそ読んでいただきたい」
いきなり文庫!
北海道は羊蹄山の東、支笏湖に連なる山間で競走馬を生産する風死狩牧場。起業に失敗した祐介はそこで働き始める。サラブレッドとの触れ合いに感動しながら、閉鎖された地での生活に不自然さも覚える。やがて次々と変死、失踪事件が発生。ヒグマか、怨恨か、謎が深まる。開拓時代の歴史を縦糸に、現代競馬の最先端事情を横糸に編まれゆく、人と馬との系譜。息もつかせぬ急展開、圧巻の競馬ミステリー。
2019年4月19日発売
638円(税込)
文庫判/288ページ
ISBN:978-4-08-745871-8
JRA調教師 小檜山悟氏絶賛!
「島田氏が小説の世界でG1を奪取する日も遠い先のことではない」
2018岩手競馬と2019JRAで起こった薬物混入事件の真相が隠されている!?
圧巻の競馬ミステリー いきなり文庫!
地方競馬の騎手、一色純也。中堅だが成績は三流だ。彼が所属する北関東競馬で、競走馬から禁止薬物が検出された。愉快犯? それとも競馬開催を妨害しようとする陰謀?純也は恋人の競馬ジャーナリスト、沙耶香と調査を始める。薬物事件はその後も続き関係者が揺れる中、純也にかつてない好調の波が訪れ……。競馬に関する描写のリアルさと、ミステリーとしての切れ味に思わず息をのむ衝撃の作品。
2019年9月20日発売
638円(税込)
文庫判/288ページ
ISBN:978-4-08-744029-4
柏木集保氏推薦
サラブレッド種という純血種の矛盾、現代につながる血統のミステリー。この著者にしか書けない快作だ!
悲運の名馬をめぐる競馬史大河ロマン いきなり文庫!
明治時代の名馬ミラ。血統書がなく、その子孫は非サラブレッド=サラ系と分類された。1970年代、厩務員の大谷はサラ系の名馬ミラの子孫を担当する。その馬は彼や周囲の思いを背負い活躍し始める。舞台は現代に移り、競馬記者小林のもとに、ミラの血統書の存在をほのめかす電話が……。一枚の血統書が競馬の歴史を根底から変えるのか。人々の夢を乗せた「もし」の結末は。壮大なる競馬史ミステリー。
2020年7月17日発売
814円(税込)
文庫判/384ページ
ISBN:978-4-08-744140-6
「純烈」リーダー酒井一圭氏大興奮!!!
こんなスリリングな勝負、私も加わりたかった! (解説より)
平凡なサラリーマンが単勝5千万円の一点勝負!! 週末の馬券にさっそく役立つ超実践型馬券ミステリー! いきなり文庫!
食品会社に勤める太一は大の競馬ファン。ある日中山競馬場で、キレ者で知られる上司の立花に会う。立花に見込まれた太一は、会社が買収の危機にあることを知らされる。阻止にはあと十億円必要で、立花が用意できたのは五千万。増やす手段は皐月賞での単勝一点勝負! 狙いの暴れ馬が勝つ根拠は? オッズを保つ作戦は? 超リアルな夢物語。勝ち馬探しのヒントも満載の、全く新しい馬券ミステリー。