

中央アジア・サマルカンド生まれの少女 瑠瑠&北京の名家・趙家の令嬢 月華
舞台は中国、清。
異なる文化や価値観で育ったふたりの少女がぶつかり合いながら友情を育む謎解き青春中華ミステリー
中央アジア生まれの瑠瑠は意にそぐわない結婚を断ってくれた父を殺されて、親類を頼り中国へ。そこで出会ったのは名門家の娘、月華だった。同じ15歳ながら外を自由に出歩けない彼女に代わり、瑠瑠は「ある劇団の頭領が殺された事件を調べてこい」と命じられ——。中国清代を舞台に、異なる文化、思想の少女ふたりが、ぶつかり合い友情を育みながら事件を解決していく青春中華ミステリー。
2025年4月18日発売
858円(税込)
文庫判/336ページ
ISBN:978-4-08-744766-8
【青春と読書2025年5月号に書評掲載中!】
【著者プロフィール】
小島 環(こじま・たまき)
1985年、名古屋市生まれ。愛知県立大学外国語学部中国学科在学中より小説を書き始める。卒業後、工作機械メーカーに勤務するが、その後退職。建築デザインを学びながら本格的に執筆を開始。『小旋風の夢絃』で第9回小説現代長編新人賞を受賞して小説デビュー。その後、『囚われの盤』『唐国の検屍乙女』『泣き娘』『星の落ちる島』『災祥』ノベライズ『春待つ僕ら』など発表。大学にて講師もしている。
【好評発売中! 小島環の本】

可憐な姿のそのひとは、哭女として今日も葬儀で涙を流す──。
中国・唐を舞台とする歴史青春ミステリー
中国唐代、神都随一と噂される “哭女”の泪飛は葬式に引っ張りだこ。涙をもって故人の功績を称え謳われることが家の格を表すため、いい家柄の葬儀では優秀な哭女が雇われるのだ。しかし泪飛にはひとに明かせない重要な秘密があり──。身分を偽りながら幼い妹弟を養う思春期の苦悩と成長、そして年上の貴族青年・青蘭との奇跡のような関係を描く、歴史青春ミステリー小説。