


過去の戦争から現在継続中の戦争までを丹念に辿り、平和な未来づくりを考える
君と考える戦争のない未来
池上 彰
終戦から80年。
戦争の悲惨さを知る人が少なくなっている今こそ、必読――。
世界各地で戦争や紛争が増えているのはなぜ?
どうすれば、戦争はなくなる?
日本はどうなるの?
そんな素朴な疑問から戦争のルールや歴史、背景などを解説する。
過去の戦争を一つ一つ丹念に辿ることで、戦争のない未来づくりを考えるノンフィクション。
世界平和を願う著者が戦後の節目に出す、図版・写真満載の一冊。
2025年7月18日発売
858円(税込)
文庫判/296ページ
ISBN:978-4-08-744790-3
装画:羽賀翔一/コルク

かつての軍都の色街跡を実際に歩いた、発見と旅情に溢れたドキュメンタリー。
軍都の陽炎
軍靴と娼婦の記憶を旅する
八木澤 高明
横須賀、呉、佐世保など軍港、軍都には必ず色街があった。
治安維持、兵の衛生管理など軍事上の役割を持ち、地域の財源としても機能していたが、その存在は歴史の陰に押しやられ、当時を知る人々の口も重い。
昭和100年、戦後80年を迎えた今、戦争を戦場からではなく、銃後の視点から捉えたノンフィクション。
かつて確かに存在した人々の息遣いを、現地を歩き写真に収め、人の話を書き留めた旅の記録。
2025年6月20日発売
924円(税込)
文庫判/384ページ
ISBN:978-4-08-744788-0

戦争に巻き込まれ、人生を変えられてしまった市井の人々。
著者入魂の反戦小説集!
帰郷
浅田 次郎
戦争は、人々の人生をどのように変えてしまったのか。
帰るべき家を失くした帰還兵。
ニューギニアで高射砲の修理にあたる職工。
戦後できた遊園地で働く、父が戦死し、その後母が再婚した息子……。
戦争に巻き込まれた市井の人々により語られる戦中、そして戦後。
時代が移り変わっても、風化させずに語り継ぐべき反戦のこころ。
戦争文学を次の世代へつなぐ記念碑的小説集。第43回大佛次郎賞受賞作。
2019年6月21日発売
682円(税込)
文庫判/264ページ
ISBN:978-4-08-745884-8



否応なく戦争に巻き込まれていく人々の姿を描く著者渾身の戦争文学
終わらざる夏 上・中・下
浅田 次郎
1945年、夏。
すでに沖縄は陥落し、本土決戦用の大規模な動員計画に、国民は疲弊していた。
東京の出版社に勤める翻訳書編集者・片岡直哉は、45歳の兵役年限直前に赤紙を受け取る。
何もわからぬまま、同じく召集された医師の菊池、歴戦の軍曹・鬼熊と、片岡は北の地へと向かった。
――終戦直後の“知られざる戦い”を舞台に「戦争」の理不尽を描く歴史的大作、待望の文庫化。
第64回毎日出版文化賞受賞作。
(上巻)
2013年6月26日発売
814円(税込)
文庫判/360ページ
ISBN:978-4-08-745078-1
(中巻)
2013年6月26日発売
770円(税込)
文庫判/328ページ
ISBN:978-4-08-745079-8
(下巻)
2013年6月26日発売
858円(税込)
文庫判/376ページ
ISBN:978-4-08-745080-4


密貿易、軍用地主のドン……戦後の沖縄を築いた知られざる人々に光を当てる渾身作。
沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 上・下
佐野 眞一
戦後日本は、沖縄を米国へ人身御供として差し出すことで、復興と繁栄を手に入れた。
沖縄に米軍基地の大半を押し付けて経済発展を享受する構図は、東京のために福島に原発を作ることと何ら変わらない。
天皇、米軍、沖縄県警、ヤクザ、怪人、財界人、奄美人など……戦後の沖縄を作り上げた人々の本土では知られざる「小文字」の物語を丹念にたどり、現代日本そのものを逆照射したベストセラー!
(上巻)
2011年7月20日発売
1,100円(税込)
文庫判/496ページ
ISBN:978-4-08-746725-3
(下巻)
2011年7月20日発売
1,100円(税込)
文庫判/496ページ
ISBN:978-4-08-746726-0
【戦後の沖縄を描く本は他にも】

「消された街」を巡る沖縄「闇の戦後史」。
沖縄アンダーグラウンド 売春街を生きた者たち
藤井 誠二
2021年5月20日発売
990円(税込)
文庫判/464ページ
ISBN:978-4-08-744250-2

沖縄の過去と現在を見つめ、未来を照射するノンフィクション。
あなたの隣にある沖縄
澤宮 優
2024年8月21日発売
770円(税込)
文庫判/320ページ
ISBN:978-4-08-744687-6

小説やノンフィクション、詩歌作まで。
古今の作家たちが描く「戦争の姿」。傑作集!
集英社文庫ヘリテージシリーズ
セレクション 戦争と文学 全8冊
定価 1,650円~1,870円
1 ヒロシマ・ナガサキ
広島と長崎に原爆が落ちた日、世界は一変した――。
言語を絶する被爆地の惨状を書きとどめた、原民喜の名作「夏の花」。広島と長崎での被爆体験をそれぞれ綴った、大田洋子「屍の街」と林京子「祭りの場」。
その他、井上ひさし「少年口伝隊一九四五」、大江健三郎「アトミック・エイジの守護神」、田口ランディ「似島めぐり」など、現代作家の視点も交え、原水爆の惨禍を描き出した作品を収録。