十三夜の

月村了衛

時は天明四年。五月の十三夜。幣原喬十郎は湯島の路上で、男女の惨殺躯を発見する。
闇に生きる盗賊、正義を求める番方。その因縁の結末やいかに――。

天明四年五月の十三夜。御先手弓組番方・幣原喬十郎は湯島の路上で男女の惨殺体を発見する。傍らには匕首を手に涙を流す若い男。喬十郎は咄嗟に問い質すが、隙をつかれてその男を取り逃がす。やがて、逃げた男は闇社会で名を轟かせる大盗「大呪の代之助」一味の千吉だと判明し——。悪事に立ち向かう喬十郎と、江戸の闇社会に生きる千吉。宿命的な敵対関係を描き出す、血湧き肉躍る時代小説。

2025年9月19日発売
924円(税込)
文庫判/384ページ
ISBN:978-4-08-744810-8

【十三夜の焰 文庫化記念特別対談 月村了衛×逢坂剛】

VOL.1

VOL.2は9月26日
VOL.3は10月3日
にUP予定!お楽しみに。

【著者プロフィール】

月村了衛(つきむら・りょうえ)

1963年、大阪府生まれ。作家。2010年『機龍警察』でデビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年『コルトМ1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、19年『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞。著書多数。