失踪願望。 コロナふらふら格闘編

椎名 誠

「遺言」の次は「失踪」だ! 
――しかし、コロナに見事に出鼻を挫かれる。
作家生活45年突破! 
日記形式で綴る、珠玉のエッセイ。新シリーズいよいよ文庫化!

新型コロナウイルスに感染。その後遺症、進む老い、逆に進まない原稿と、もろもろに悩まされる日々。80歳を前に、募る一方の「失踪」への願望。日記形式で綴られる、サイアク、しかしときどきサイコウな、ある一年の記録。いずれも6歳上の、実兄、会社員時代の上司、先輩作家らとの思い出「三人の兄たち」、壮絶な闘病の顚末「新型コロナ感染記」も収録。作家生活45周年を突破したシーナの現在地。

2025年9月19日発売
770円(税込)
文庫判/320ページ
ISBN:978-4-08-744815-3

【作家生活45周年突破! 新刊続々刊行!!】

●KADOKAWA単行本

『真夜中に吠えたくなって』

発売中!

●草思社単行本

『中学生あらくれ日記』

9月25日発売

●集英社単行本

『続々 失踪願望。 病み上がり乾杯編』

11月6日発売

【著者公式サイト 椎名誠 旅する文学館はこちら】

https://www.shiina-tabi-bungakukan.com/bungakukan/

【集英社文庫の椎名誠の本】

遺言未満、

椎名 誠

その時、何を見て何を想い どう果てるのか。
空は蒼く広がっているのだろうか。
風は感じられるのだろうか――
作家、ときどき写真家がカメラを抱えて迷い込んだ“エンディングノート”をめぐる旅17。

お骨でできた仏像、人とのつながりの希薄さが生む孤独死の問題、ハイテクを組み合わせた最新葬祭業界の実情――。
「死とその周辺」がテーマの取材は、かつて経験した九死に一生の出来事、異国で出合った変わった葬送、鬼籍に入った友人たちの思い出などと重なり、やがて真剣に「自分の仕舞い方」と向き合うことになる。
シーナが見出した新たな命の風景とは?

2023年11月17日発売
726円(税込)
文庫判/288ページ
ISBN:978-4-08-744589-3

おなかがすいたハラペコだ。

椎名 誠

世界各地で出合ったオドロキの料理に愛妻海苔弁まで、本気でうまいものに取り組んだシーナの食い道楽エッセイ。
アマゾンの猿ジャガってなんだ!?

子供のころ最高のゴチソーだったコロッケパンの思い出にはじまり、"焚き火命"の仲間たちと考案した豪快キャンプ料理、世界の辺境で出合った〈砂トカゲの蒸し焼き〉〈猿ジャガ〉などのオドロキ料理に、ときに嵐が吹き荒れるシーナ家の食卓事情──など、など、とにかく圧倒的にハラヘッタ状態で、あれやこれやを食べまくる。雑誌「女性のひろば」連載の全編うまいものだらけの食欲モリモリ増進エッセイ!

2019年3月20日発売
660円(税込)
文庫判/232ページ
ISBN:978-4-08-745853-4

【特設サイトはこちらから】

家族のあしあと

椎名 誠

父がいた。母がいた。きょうだいがいた。
大家族で過ごした幼少期の思い出。明るくも胸をうつシーナ的私小説。

戦後の気配がまだ色濃い時代、千葉の幕張に引っ越してきた大家族の椎名家。小さな生き物が息づく干潟が広がる土地で「ぼく」は小学生になった。豊かな自然のなかを飛びまわり、家には4人のきょうだいたちがいて食卓はいつも賑やかだった。そんな当たり前の幸せな毎日だけど、我が家にはフクザツな事情が隠されていて……記憶をたどりながら、あたたかくも脆い「家族」の風景を綴ったシーナ的私小説。

2020年5月20日発売
726円(税込)
文庫判/304ページ
ISBN:978-4-08-744111-6

アド・バード

椎名 誠

マサルと菊丸の兄弟は、行方不明の父親を探しに、マザーK市へと冒険の旅に出た――。そこは、異常発達した広告が全てを支配する驚愕の未来都市だった! 赤舌、地ばしり、蚊喰い虫……珍妙不可思議な生物たちの乱舞。どこかなつかしさを誘う歌声。椎名誠独自の世界を打ち立てた記念碑的長編。「夢見る心を忘れない読者なら絶対にこの小説の虜になる」(目黒孝二氏)。第11回・日本SF大賞受賞作。

1997年3月11日発売
1,265円(税込)
文庫判/576ページ
ISBN:4-08-748592-7

白い手

椎名 誠

親分格のヒロミツ。括約筋の働きが悪い松井。コロッケ屋の息子・神田パッチン。そして思い出しても“しん”とした気持になる〈白い手〉の女の子。海がひかり、風がおどり、森がさわいでいたあの頃。歩いていく先すべての風景が優しくするどく輝き、いつも何かがキラキラしていた少年たちの黄金時代。シーナとその仲間たちがくりひろげる、冒険と試練と友情の物語。

1992年6月19日発売
461円(税込)
文庫判/192ページ
ISBN:4-08-749818-2

岳物語

椎名 誠

山登りの好きな両親が山岳の岳から名付けた、シーナ家の長男・岳少年。坊主頭でプロレス技もスルドクきまり、ケンカはめっぽう強い。自分の小遣いで道具を揃え、身もココロもすっかり釣りに奪われてる元気な小学生。旅から帰って出会う息子の成長に目をみはり、悲喜こもごもの思いでそれをみつめる「おとう」…。これはショーネンがまだチチを見棄てていない頃の美しい親子の物語。

1989年9月20日発売
726円(税込)
文庫判/272ページ
ISBN:4-08-749490-X

【著者プロフィール】

椎名 誠(しいな・まこと)

1944年6月東京生まれ。東京写真大学中退。世界の辺境地区への旅をライフワークにしている。79年、エッセイ『さらば国分寺書店のオババ』でデビュー。89年『犬の系譜』で第10回吉川英治文学新人賞、90年『アド・バード』で第11回日本SF大賞受賞。『岳物語』『大きな約束』など著書多数。映画監督作品に『白い馬』など。

椎名 誠 旅する文学館
https://www.shiina-tabi-bungakukan.com