

甲子園のグラウンドに、あいつと立ちたい。
識字障害のある桃李。幼馴染とバッテリーを組んで甲子園を目指す約束をしていたが……。
青春野球小説!
文字の読み書きがうまくできない識字障害を抱えつつ、周囲の助けを得ながら、大好きな野球に打ち込む桃李。小学生の頃、一緒に桜堂高校野球部に入るという約束を残して東京に転校した幼馴染の明日馬との再会を夢見ていたが、晴れて入学した高校に明日馬の姿はなかった。しかも彼は、同じ福島県内の強豪私立高校に、期待の新人エースとして迎えられていて……!? 青春野球小説!
2025年3月19日発売
847円(税込)
文庫判/336ページ
ISBN:978-4-08-744754-5
刊行記念著者エッセイ公開中!
【主な登場人物】
円谷桃李(つぶらや・とうり)
桜堂高校の投手。ディスレクシアで読み書きに障害がある。
寿上明日馬(としがみ・あすま)
神光学院の投手。桃李のライバル。
五十嵐奈子(いがらし・なこ)
桜堂高校のマネージャー。桃李の幼馴染。アナリストを目指している。
赤名光(あかな・ひかる)
桃李とは中学時代にバッテリーを組んでいた。
香取優(かとり・ゆう)
桃李とは少年野球クラブからの仲間。
吉池学(よしいけ・まなぶ)
桃李とは少年野球クラブからの仲間。
木内(きうち)
三年生投手。
宍戸(ししど)
三年生捕手。主将。
倉持(くらもち)
二年生サード。
梁川晃(やながわ・あきら)
桜堂高校の日本史教師で野球部監督。桃李の兄貴的存在。
海洲千尋(かいず・ちひろ)
桜堂高校野球部の元エース。晃の一年後輩。
寿上翔(としがみ・かける)
明日馬の兄で桃李の恩人。
【持地佑季子の本】

ハツコイハツネ
音が<聴こえる>彼女と、音を<奏でる>僕。
音が導く二人の運命は、時を経て、再び重なり合っていく――
切なく愛しい、初めての、そしてたった一つの恋の物語。
コーヒーショップの店員に一目惚れした亮介。勢い余って告白した相手は、中学の同級生・香澄だった。8年前、ピアニストを目指していた亮介に「素敵な音を出すのね」と告げてきた転校生の香澄。一学期だけを共に過ごしまた転校していった彼女との運命的な再会から交際が始まるが、実は香澄は
〈人の感情が音として聴こえる〉という特殊な体質で……。〈音〉をめぐる、永くて切ない初恋の物語。
2024年3月19日発売
792円(税込)
文庫判/336ページ
ISBN:978-4-08-744630-2

七月七日のペトリコール
親友の命日にかかってきたのは、12年前の自分からの電話。
ガラケーが繋ぐ、過去と現在の自分。時を超え、親友の死の謎を追う! いきなり文庫!
親友・柊の13回忌が終わった夜、29歳の和泉は不思議な電話を受ける。それは、高校生の和泉自身からのものだった。いたずらかと思って眠りについた和泉だが、目覚めると前日と同じ7月7日の朝だった。高校生の自分と通話するたび、時間がリセットされる。不思議なループを繰り返しながら、和泉は過去の自分と協力して柊の死を食い止めようとするが……。過去と現在から謎を追う、青春ループミステリー。
2021年6月18日発売
748円(税込)
文庫判/352ページ
ISBN:978-4-08-744269-4

クジラは歌をうたう
君は今、何を見て、何を思っていますか?
──それは、12年ぶりに彼女から送られてきた、届くはずのないメッセージ。
「青空エール」「プリンシパル」「青夏 きみに恋した30日」など、数々のヒット映画を手掛ける人気脚本家の小説デビュー作! いきなり文庫!
結婚を半年後に控えた30歳の拓海には、密かな日課があった。高校の時に好きだった女の子・睦月のブログを見ることだ。ある日、拓海はブログが更新されたのに気づき、驚く。なぜなら、睦月は12年前に死んでいるのだから……。拓海はブログを誰が更新したのか知るため、没交渉だった高校の同級生たちに会いに行くが──。東京と沖縄、18歳と30歳。時間と場所を超えて綴られる、彼女と僕の物語。
2018年8月21日発売
704円(税込)
文庫判/336ページ
ISBN:978-4-08-745782-7
【著者プロフィール】
持地佑季子(もちじ・ゆきこ)
福島県出身。脚本家。第20回フジテレビヤングシナリオ大賞・佳作受賞。映画『管制塔』『空色物語』『くちびるに歌を』『青空エール』『プリンシパル』『青夏』、ドラマ『マイルノビッチ』などの脚本を手掛ける。