【内容紹介】
ビギナーズ・ライブ！
保坂祐希
大阪では、ぼちぼち人気のローカルＦＭ局に勤める陽菜。初めてディレクターを任された新番組に集まったのは、テレビ業界を追放されたプロデューサーに、還暦トラック運転手と無気力大学生のパーソナリティ二人……って全員素人やん！ 打ち切りの危機が迫るなか、陽菜たちは己の人生の全てをさらけ出したラジオドラマを放送することに。「金曜夜のビギナーズ・ライブ！」、今週も元気に始めるで。
-『ビギナーズ・ライブ！』内容紹介特別漫画-
作:松尾夏生
久能木陽菜（26）
両親の諍いから逃れるようにラジオを聴いて育った筋金入りのリスナーは、在阪FM局の熱血ADに。
二階堂有起哉（42）
テレビマン時代は視聴率請負人と持て囃されていたが、女性問題でクビに。親のコネでラジオ局へと再就職。
小手川康夫（60）
勤続42年のベテラントラック運転手は、ラジオをこよなく愛する”ハガキ職人”の一面を持つ。
鈴賀祐太郎（20）
夢もなければ、就職先もなく、彼女すらできない無気力Fラン大学生。ラジオ局の事務バイトなら何だか楽そう？
【著者情報】
保坂祐希（ほさか・ゆうき）
大阪在住。2018年『リコール』でデビュー。その他の著書に『大変、申し訳ありませんでした』、『黒いサカナ』（文庫化に際して『偽鰻』に改題）、『人斬り美沙の人事査定帳』、『「死ね、クソババア！」と言った息子が55歳になって帰ってきました』、『死ねばいい！ 呪った女と暮らします』など。