一心同体だった         

山内マリコ   

2025年4月18日発売  

定価:本体900円+税

カバーデザイン:佐々木暁

イラストレーション:洞智子

ISBN:978-4-08-744758-3

女性たちの友情がバトンをつなぐ、

シスターフッド文学の最高傑作!

 体育で誰とペアになるか悩んだ小学校時代。親友への憧れと嫉妬で傷つけ合った中学時代。うちらが最強で最高だった高校時代。女であるが故に、なし崩しに夢を諦めた大学時代。仕事に結婚にコロナに子育てに翻弄される社会人以降の日々……1990年から2020年。10歳から40歳。平成30年史を背景に、それぞれの年代を生きる女性たちの友情をバトンのようにつなぐ、かけがえのない“私たち”の物語。

【著者紹介】

山内マリコ(やまうち・まりこ)

1980年、富山県生まれ。2008年に「女による女のためのR-18文学賞」で読者賞を受賞。12年『ここは退屈迎えに来て』で作家デビュー。地方に生きる女子たちのリアリティを描き出す作風で話題となる。主な著作に『パリ行ったことないの』『あのこは貴族』『すべてのことはメッセージ 小説ユーミン』『マリリン・トールド・ミー』『逃亡するガール』など。

「わかるわかる」「そうだよね」と頷きあう時の一心同体感、それはどんなものよりも心を強くする。そして10代より20代、30代……と年を重ねるごとにさらに心に沁みるようになる。それぞれの年代を生きるためのエールを貰った。

平安堂長野店
清水末子さん

出てくる女の子たちの気持ちがわかる、わかり過ぎる。次の世代の女の子たちにはもっと伸び伸び成長して欲しいと私も願います。

ジュンク堂書店名古屋栄店
西田有里さん

ページをめくり、時間が進み、それぞれの道を覗き見ながら、いつの間にできたのだろうと手に残る切り傷みたいに、心に残る言葉にならなかった思いが、ひとりじゃない、言葉に残して伝えてくれるこの小説があるじゃないかと、私を強くしてくれた。

紀伊國屋書店 本町店
中村瑞季さん

学生時代から社会に出て結婚、子育て……まるで見てました?っていうくらい全てがデジャブ。

喜久屋書店 高岡店
京田裕子さん

あー、小学校ってこういうことあったなー、あの時の「友達」だった人たち、どうしてるかなぁ、大人になると友達ってなかなかできないよなーとか。
これは女性たちにぜひ読んでもらいたいです。
とにかく共感の嵐でした!

TSUTAYA中津店
稲益真理さん

女であるがゆえに諦めたことがあっても、女同士の友情は年を経て色々な形を変えて存在する。自分の声を見失わないで。女は何があっても気高いんだ。

ジュンク堂書店滋賀草津店
山中真理さん

いったい「何年生まれ」になったらこの地獄から抜け出せるんだろう。
少しでも良い社会に変化させていくのが、年長者の役目なんだと改めて肝に銘じた。

ジュンク堂書店芦屋店
山ノ井さよりさん