


『朽ちゆく庭』
不都合な現実を抉り出すサスペンス小説の極致!
「秘密」が家族を壊していく。
かつてのセレブタウンに引っ越してきた山岸家。生活も好転するだろうと両親は期待するが、中学生の息子・真佐也は不登校のまま。母・裕実子は息子を心配しながらも、パート先の上司と密会を続けていた。一方、父・陽一は突然出社しなくなり、家にいるように。そんな中、真佐也は近所の公園に来る幼い少女と知り合う。やがて一家の運命を変える事件が――。壊れゆく家庭を描く危険なサスペンス。
【書誌データ】
書名:朽ちゆく庭
著者名:伊岡瞬
2025年8月21日発売
定価:本体960円+税
カバーデザイン:泉沢光雄
写真:Getty Images
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123RF.COM
ISBN:978-4-08-744799-6


悪寒
憎んでいた上司が殺された。
犯人は、自分の妻だった――。
サラリーマンが呑み込まれる、壮絶な運命。
大手製薬会社社員の藤井賢一は、不祥事の責任を取らされ、山形の系列会社に飛ばされる。鬱屈した日々を送る中、東京で娘と母と暮らす妻の倫子から届いたのは、一通の不可解なメール。〈家の中でトラブルがありました〉数時間後、倫子を傷害致死容疑で逮捕したと警察から知らせが入る。殺した相手は、本社の常務だった──。単身赴任中に一体何が? 絶望の果ての真相が胸に迫る、渾身の長編ミステリ。
【書誌データ】
書名:悪寒
著者名:伊岡瞬
定価:本体950円+税
ISBN:978-4-08-744009-6

不審者
夫の兄を名乗る人物の突然の訪問。
この男は、誰なのか?
暴かれる家族の秘密と、衝撃の結末。
家族4人で平穏に暮らす里佳子の前に突然現れた1人の客。夫の秀嗣が招いたその人物は、20年以上音信不通だった秀嗣の兄・優平だと名乗る。しかし姑は「息子はこんな顔じゃない」と主張。不信感を抱く里佳子だったが、優平は居候することに。その日から不可解な出来事が続き……。家庭を侵食する、この男は誰なのか。一つの悲劇をきっかけに、すべての景色が一転する。緊迫のサスペンス&ミステリ。
【書誌データ】
書名:不審者
著者名:伊岡瞬
定価:本体850円+税
ISBN:978-4-08-744799-6
【著者紹介】
伊岡瞬(いおか・しゅん)
1960年東京都生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をW受賞しデビュー。著書に『代償』『悪寒』『不審者』『清算』『水脈』『翳りゆく午後』『追跡』など。