オムライスの春、焼きそばの夏、ジビエの秋、豚汁の冬……。

海の家でひと夏アルバイトをすることになった大学生の海夏人かなと。灼熱の太陽のもと、ひたすら焼きそばを作る機械と化すが……(「夏の鉄板前は地獄」)。震災で夫を亡くして以来、孤独に生きてきた冬美。スーパーで万引きしようとした空腹の小学生に、夫が好きだった豚汁をふるまって――(「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」)。巡りくる季節と人と命をつなぐ、とびっきり美味しいごはんの物語!

装画&本文イラストは、『ド丼パ!』や『もうがんばれない日のための限界ごはん』などが大人気のイラストレーター、杏耶さんです!

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書名:おいしい季節がやってくる。         
著者名:行成薫
2025年3月19日発売  
定価:本体750円+税
カバーデザイン:高橋健二(テラエンジン)
イラストレーション:杏耶
ISBN:978-4-08-744750-7

キッチンカーを営む綱木は、気になる女性のために、美味しいオムライスを作ろうと奮闘するが……。

海の家でアルバイトをすることになった海夏人を待っていたのは、炎天下の焼きそば作り!?

ADの千秋は番組のロケで、帰りたくなかった故郷へ。取材先は山奥のオーベルジュで――。

夫を亡くし、孤独に生きる冬美。店で豚汁を作り続ける日々だったが、ある日を境に変化して……。

おいしいおむすびを作る結女の春夏秋冬。

イラスト/杏耶

『本日のメニューは。』

行成薫

今日も町のごはん屋さんで、笑って、泣いて、食べよう。食欲も涙腺も刺激される極上短編集!

『できたてごはんを君に。』

行成薫

食べることの本当の幸せとは? 「美味しい」と「幸福」がたっぷり詰まった、最高のごはん小説!

【著者】

行成薫(ゆきなり・かおる)

1979年生まれ。宮城県仙台市出身。東北学院大学教養学部卒業。2012年『名も無き世界のエンドロール』(『マチルダ』改題)で第25回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。21年『本日のメニューは。』で第2回宮崎本大賞を受賞。著書に『僕らだって扉くらい開けられる』『彩無き世界のノスタルジア』『できたてごはんを君に。』『明日、世界がこのままだったら』『ジンが願いをかなえてくれない』など。