


シングルファーザー同士の同居を描く、これからの時代のための家族小説!
シングルファーザーとして、4歳の娘を育てる36歳の恭平。
亡き妻に任せきりだった家事、育児をひとりで背負うことになり、会社でもキャリアシフトを求められ、心身ともにギリギリの日々。
そんなある日、高校の同級生・章吾と再会。シッターというケア労働に従事しながら、彼もまた、ひとりで1歳半の息子を育てていたのだった。
互いの利害が一致したことから「父と子」×2での四人暮らしが始まるが…?
2025年9月19日発売
946円(税込)
文庫360ページ
ISBN 978-4-08-744816-0


恭平
36歳のシングルファーザー。一年前に妻を亡くし、4歳の志乃をひとりで育てている。大手飲料メーカーの営業職についていたが、育児のために人事部に異動。偶然再会した章吾がベビーシッターをしていることを知り、同居して「志乃のシッターをしてほしい」を頼むが……?

志乃
4歳。のんびり屋だが、人見知りがある。動物が好き。

章吾
恭平の高校時代の同級生。妻が海外赴任しており、日本で耕太をひとりで育てている。10年以上保育士をしていたが、耕太が生まれるタイミングで辞め、今は派遣制の会社に登録し、ベビーシッターとして働いている。

耕太
1歳半。普段は保育園に通っている。





著者プロフィール
白岩玄(しらいわ・げん)
1983年京都府生まれ。2004年「野ブタ。をプロデュース」で第41回文藝賞を受賞しデビュー。同作は第132回芥川賞候補作となり、テレビドラマ化される。他の著書に『未婚30』『ヒーロー!』『世界のすべてのさよなら』『たてがみを捨てたライオンたち』などがある。