最恐見聞録

海の怪

鈴木光司

水×ホラーは相性抜群!
「リング」シリーズや『仄暗い水の底から』で知られる日本ホラー界の帝王が見聞きした海をめぐる本当にあった20の怖い話。

遠洋漁業に出たマグロ漁船。荒くれ者たちが集まる船内で、ある船員が胸を刺されて死亡。船長は、無人島で遺体を火葬して隠蔽するが!?(「漂流する足首」)船の運航会社を経営する男性は、中古の豪華クルーザーの代行保守を任される。だが、船内で次々と怪異が起こり!?(「船の事故物件」)など、『リング』で貞子を生んだ作家の、本当にあった海の怖い話。巻末対談・中野信子×鈴木光司「脳科学者は心霊現象をどう見るか?」も収録。

2025年7月18日発売
682円(税込)
文庫判/256ページ
ISBN:978-4-08-744791-0

【青春と読書8月号に書評掲載中!】

【著者プロフィール】

鈴木光司(すずき・こうじ)

1957年、静岡県浜松市生まれ。小説家。90年、『楽園』で第2回ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、デビュー。91年、『リング』が大きな話題を呼び、96年、続編『らせん』で第17回吉川英治文学新人賞を受賞する。『リング』は日本で映画化された後、ハリウッドでリメイクされ世界的な支持を集める。2013年、『エッジ』でアメリカの文学賞シャーリー・ジャクスン賞を受賞。「リング」シリーズの完結編『ループ』のほか、『仄暗い水の底から』『鋼鉄の叫び』『ブルーアウト』など著書多数。最新作は『ユビキタス』。

日めくり怪談

吉田悠軌

めくるたび、どんどん怖くなる!
カレンダー仕様で、1日5分で読める恐怖の短編集。

この夏、ページをめくるたびに毎日がゆがんでいく。7月1日から8月31日までの間、誰かがあなたにささやきかける62話の奇妙なカレンダー。屋根裏に隠れていた市松人形、心霊動画に映った誰かの名前、夏休みに消えたあの子……。ほんの少しのスキマの時間にどこでも好きなところを開きそうっと耳を傾けてごらん。たった5分であなたの周りが恐怖の時間へと開かれていく新感覚のショート怪談集。

2025年6月20日発売
638円(税込)
文庫判/224ページ
ISBN:978-4-08-744787-3

著者紹介

吉田悠軌(よしだ・ゆうき)

1980年東京都出身。怪談文化や都市伝説、特に実話怪談の収集と研究を中心に活動。メディアやライブ、執筆での発表も行っている。近著は『よみがえる「学校の怪談」』『ジャパン・ホラーの現在地』『教養としての名作怪談』『現代怪談考』『一生忘れない怖い話の語り方』『怪事件奇聞録』『京王沿線怪談』『中央線怪談』『一行怪談』『禁足地巡礼』など多数。

8月刊行予定 

川奈まり子『最恐物件集 家怪』

逃げ場なし! 家の恐怖譚

9月刊行予定

井上 宮『骨の子供』

妹の頬に異形の顔が――。グロテスクホラーの新星!