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シンバちゃんオススメの本
『ハニー ビター ハニー』加藤千恵 著
恋愛中毒かも･･･というあなたに
なんで恋ってこんなにつらいんだろう･･･
そんな風に思ったことのある人、まさに今思っている人に、心底オススメしたいのがこの加藤千恵さんの『ハニー ビター ハニー』です！
この作品は恋愛のお話を９編あつめた短編集で、それぞれの章にはマカロンやタルト、羊羹など、モチーフとなる「甘いもの」が出てきます。さらに表紙のイラストに加えて、章ごとの扉にも
おかざき真里さんのイラストがついており、もうこれでもかっ！というほど、乙女心をくすぐる１冊なのです。
しかし、外側は甘くても、中身の小説は甘いものではありません。
むしろ、つらくて、痛々しい恋ばかりが登場します。
私が１番好きなのは『賞味期限』というお話。
友達の恋バナを聞いていて、「もう、なんでそんな男と付き合ってるの！？」と思ったこと、ありませんか？
これはまさしくそんなお話で、恋は理屈じゃないんだなぁと思います。
加藤千恵さんの小説は、こんな風に
最初は友達の恋バナを聞いているような感じなのですが、だんだん「これは自分のこと！？」という気持ちになってきます。
９編読み終わる頃には、きっとお気に入りが見つかるはず。友達と一緒に読んで、感想を語り合うのも楽しいです（私はやりました笑）
短編集なので、
通学、通勤の間や、寝る前にひとつずつ読むのもおすすめですよ。
甘いだけじゃない、苦くて切ない恋愛小説を楽しんでください！
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シンバちゃん
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静岡生まれの静岡育ち。お茶とみかんと浅田次郎さんが大好きな販売担当
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大学時代はテニスサークルで飲んだくれたり、夏目漱石にはまって装丁の勉強をしたりしていました。
読書傾向としては、渋い人情物や島本理生さんのような恋愛小説、小野不由美さんの『十二国記』のような長編シリーズものをじっくり読むのも好きです。
まだまだ未熟なところばかりなので、先輩方の背中を追って頑張る毎日です。
最近は登山にもはまっています！
2010.4.20
ハニー ビター ハニー
加藤千恵 著
