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トムさんオススメの本
『オーパ!』 開高健 著
「永遠以上」に、幸わせになりたかったら、ぜひ一読を!!
撮影協力:スーパーブッシュ上野 03−3845−8685
「一時間、幸わせになりたかったら酒を飲みなさい。
三日間、幸わせになりたかったら結婚しなさい。
八日間、幸わせになりたかったら豚を殺して食べなさい。
永遠に、幸わせになりたかったら釣りを覚えなさい。」
『オーパ!』冒頭で紹介されている、この中国の古い諺だという文章が、僕の脳内に突入したとき、僕は衝撃を受け、次の瞬間には釣竿を持って旅に出ていた……。もちろん、行き先は「ジャングル」ではなかったけれど。
この本の表紙を飾るピラーニャ(ピラニア)の綺麗に研いだような牙をはじめ本文にあふれる
1977年当時のアマゾンに生きる異様なまでに美しい極彩色の植物、そこに暮らす人々の生き生きとした表情の数々。トクナレ、ドラド、ピラルクーといった未知の巨魚、怪魚たち。そして、その魚たちとの度重なる格闘。
彼の地ブラジルでは、何事であれ、驚いたり感嘆したりするとき「オーパ!」という言葉を使うそうですが、まさにページをめくるたびに思わず「オーパ!」と声をあげずにいられないほど刺激に満ちた世界が繰り広げられます。
著者・開高健氏は、先進的なコピーライターから作家に転進。芥川賞を受賞後、ベトナム戦争に特派員として従軍した体験を小説に発表したり、釣りやグルメのエッセイを書くなど、広い分野で多くの著作を残した「巨人」でした。
いつかは『オーパ!』とともに、この刺激に満ちた「巨人」の足跡をたどってみたいと密かに誓う私ですが、
「永遠以上」に幸わせになりたいあなたもぜひ、本書を読んでみてください。
撮影協力:居酒屋狼林 042-371-5902
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トムさん
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数字に強いと言われているが、実は全くその逆……熱血系販売担当
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入社以来、写真集(それも女性タレントもの!)をかれこれ120冊あまりも担当したツワモノ(?)として名をはせる。文庫担当となった、現在、「何でも来い!!」と、読書の日々を送る。好物は担担麺とトルコライス。
このオススメ! を読んで、この本を読みました!!の声、ぜひ、聞かせてください
2008.09.19
オーパ!
開高健 著