――人命か、20億か。
新設の美術館で立てこもり事件発生。交渉のタイムリミットが迫るなか、キャリア警視正、まさかの人質に⁉
時限サスペンス×警察小説!

新設の県立美術館。その開館式典で突然、爆発音が鳴り響き、狐面をつけた武装集団に建物を占拠されてしまう。運悪く館内に取り残されたのは、副知事と女子小学生、そして変人キャリア警視正の孔泉だった。犯人側の要求は現金十億と、ある展示品が盗作であることの公表。孔泉たちは脱出の機会を図りつつ、狐集団の正体を探るが——。彼らの真の思惑とは一体!? 緊迫の時限サスペンス×警察小説。

2024年9月20日発売
726円(税込)
文庫判/288ページ
ISBN:978-4-08-744695-1

【シリーズ第1弾好評発売中!】

警察の隠蔽体質のリアリティー。そこが私には一番面白かった。黒川博行氏絶賛!
元白バイ隊員の著者が書き下ろす、迫真の警察小説。いきなり文庫!

元捜査一課の南優月は、被疑者の護送中に起こした事故が理由で「流刑」に。警察署が不要となり格下げされた、過疎地の警部交番で、禊の日々を過ごしていた。そんな辺境の地に突然、キャリア警視正が赴任する。時を同じくして、地元の名士の妻が殺害され、ともに犯人を追うことに。謎が謎を呼ぶ捜査の行方は。矜持を見失った警察官の行く末は。元白バイ隊員の著者が書き下ろす、迫真の警察小説。

2023年7月21日発売
792円(税込)
文庫判/336ページ
ISBN:978-4-08-744552-7

著者プロフィール

松嶋智左(まつしま・ちさ)

1961年大阪府生まれ。警察官を退職後、小説を書き始める。2005年「あははの辻」で第39回北日本文学賞、06年「眠れぬ川」で第22回織田作之助賞、17年『虚の聖域 梓凪子の調査報告書』(「魔手」を改題)で第10回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞。他の著書に「女副署長」シリーズ、「巡査長・野路明良」シリーズ、「三星京香」シリーズ、『巡査たちに敬礼を』など。