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ムラタくんオススメの本
『でいごの花の下に』 池永 陽 著
夏が近づくと読みたくなる★
ゴールデンウィークも終わり、だんだん聞こえてくるのが夏の足音。
足音が大きくなるにつれて、どんどん気温も上昇してきます。
そうすると、私は
無性に2つのことがしたくなります。
それは、
「沖縄」
に行きたくなること。そして、
池永陽『でいごの花の下に』
を読みたくなります。
池永陽さんの代表作
「コンビニ・ララバイ」
では、小さな町の小さなコンビニ、ミユキマートに集まる人々を一人一人巧みに書き分けられていて、心温まる短編集になっています。
「でいごの花の下に」
は打って変わって、一人の女性を主人公に描かれた純粋な長編恋愛小説です。
内容は、プロのカメラマンだった男が姿を消した。死をほのめかすメモと、使いきりカメラを残して。フリーライターの燿子は、恋人の故郷である沖縄へ。
愛した男を追い、その過去を知ってしまう…。
過去を知ってしまうですよ〜。もう〜
ラストなんて、涙なしでは読めない
です。 まっすぐに人を愛することとは、こんなにも素敵で、こんなにも悲しくて、こんなにも切ないとは思いもしませんでした。
また、
ストーリーに沖縄の歴史がうまく織り交ぜられている
のが、私的にはすごくいい〜!! 史実をキーポイントとしながら、どんどん読者を引き込んでいくのは、さすが!池永さん。絶対にオススメです。
これからの季節にぴったりのこの一冊、
おもいっきり太陽を浴びて読みたくなります。
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ムラタくん
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ウリは大声とやる気だけ。勢い任せの関西人販売担当
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上京して数年経っても、全く関西弁が抜けず、社内ではかなり浮いた存在。それにもめげず、大声で周りにツッコミを入れまくる。本格的に読書するようになったのが、大学時代から。若葉マークの私だから、好き嫌いもせずに全ジャンルを勉強中。毎日、読めば読むほど広がる本の世界に、仕事も忘れてダイブ中。
2012.11.20
終末のフール
伊坂幸太郎 著
2011.12.15
銀河のワールドカップ
川端裕人 著
2011.12.15
極楽カンパニー
原 宏一 著
2011.5.20
でいごの花の下に
池永 陽 著
2011.1.20
娼年(しょうねん)
石田衣良 著
2010.9.17
他人事(ひとごと)
平山夢明 著
2010.5.20
いつもの朝に(上)(下)
今邑 彩 著
2010.1.20
もう一人の私
北川歩実 著
2009.9.18
となり町戦争
三崎亜記 著