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ムラタくんオススメの本
『極楽カンパニー』 原 宏一 著
サラリーマンサイクル万歳!!
いきなり、私事。今年で30歳になりました。
幼稚園児(2年間)⇒小学生(6年間)⇒中学生(3年間)⇒高校生(3年間)⇒大学生(4年間)⇒サラリーマン(8年間…続行中!)
サラリーマン時代が自分の人生で一番長くなりました。
そして、起床⇒出社⇒仕事!⇒帰宅⇒就寝⇒起床⇒出社⇒仕事!⇒・・・このサイクルを、定年まで働くなら、
あと、30年! 私は続けることになります。
時に、このサイクルから抜け出したい時だって、何度もありました! 「会社行きたくないな〜どうしたら休めるかな・・・」と無駄な思考を布団の中で繰り返すことだってありました。
けど、やっぱり
布団から抜け出して、スーツを着て、電車に揺られて、出社
します!!
多くのサラリーマンの方は私と同じではないでしょうか!?
今回オススメする、原宏一『極楽カンパニー』は、
このサイクルから卒業(定年)した、二人のオヤジの話
です。
このオヤジ二人、サラリーマンサイクル(勝手に命名!)が懐かしくて仕方ない! 定年後の第2の人生を謳歌すると宣言したのに、暇で仕方ない。そんな時、
「会社ごっこ」をしようと思いつき
ます。駅前の喫茶店をオフィスに見立てて、「出勤」し始めます。やがて、それが定年世代に広まって・・・
読み始めたときは、仕事しかなかった世代は可哀想だなと思っていました。
しかし、読み進めていくうちに、
仕事でしか味わえない喜びや感動がある!
ということに気づかされました。だから、作品の中のオヤジたちは、
それをもう一度味わいたくて、「会社ごっこ」
に情熱を燃やしたのだと思います。
それは現実の世界の私も同じで、その喜びや感動を味わいたくて、今も毎日頑張って仕事しているんだなと思います。
この作品は、ぜひ私のような現役世代のサラリーマンたちに読んでもらいたい!
サラリーマンサイクル万歳!!
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ムラタくん
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ウリは大声とやる気だけ。勢い任せの関西人販売担当
●
上京して数年経っても、全く関西弁が抜けず、社内ではかなり浮いた存在。それにもめげず、大声で周りにツッコミを入れまくる。本格的に読書するようになったのが、大学時代から。若葉マークの私だから、好き嫌いもせずに全ジャンルを勉強中。毎日、読めば読むほど広がる本の世界に、仕事も忘れてダイブ中。
2012.11.20
終末のフール
伊坂幸太郎 著
2011.12.15
銀河のワールドカップ
川端裕人 著
2011.12.15
極楽カンパニー
原 宏一 著
2011.5.20
でいごの花の下に
池永 陽 著
2011.1.20
娼年(しょうねん)
石田衣良 著
2010.9.17
他人事(ひとごと)
平山夢明 著
2010.5.20
いつもの朝に(上)(下)
今邑 彩 著
2010.1.20
もう一人の私
北川歩実 著
2009.9.18
となり町戦争
三崎亜記 著