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『ガダラの豚 I II III』 中島らも 著
ハッピーエンドで良かった!
ハラハラドキドキお腹いっぱいてんこ盛り。
一気読み間違いなし! ぜひ、ハリウッドで映像化希望!!
中島らも先生は天才。
読了した時にそう思いました。
そんな「ガダラの豚」。
あらすじは、
主人公の大生部教授は専門のフィールドワーク費用を捻出するため、タレント教授として超能力番組のコメンテーターの日々を送る。番組の中で共演するマジシャン、ミラクルは超能力のトリックを次々と明かしていく。一方で娘をアフリカで亡くした大生部の妻・逸美は新興宗教にのめり込んでいく。大生部とミラクルは宗教団体から逸美の奪回を試みるが‥…。
あまり書きすぎるとネタバレになってしまいますし、先が本当に読みにくいこの作品ほどネタバレが恐ろしい作品もありません。
この作品を通じて一貫して描かれている「超能力」の存在。
本当に超能力は存在するのか!?
と言いつつも、
実はホントの超能力者は中島らも先生かもしれない。
なぜなら新興宗教が本格的に世間を騒がす前に、この作品を刊行し、ひと足早くその怖さを描いているのだから……。そういう意味では中島らも=預言者として捉えることもできるかもしれません。
第二部は舞台を広大なアフリカはケニアに移して、インパラ、シンバ、ガゼル‥…をはじめとした動物たちが登場し、そして雄大な景色が広がります。そこで一行は人々に怖れられる大呪術師と出会う‥。
この作品、映像化は予算の問題、ショッキングな場面があるのでかなりハードルが高い気がします。
ですが、
あのアフリカを行く大生部パーティーを映像でぜひ、見てみたいとも思います。
読んでいると、アフリカに行きたい、もしくは行ったような気にもなります。
個人的にはお酒の師匠として崇めている中島らも先生。
あなたはお酒の話だけでなく、冒険小説を書いてもやっぱり一級品でした! ホント。
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スガイッち
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クールな酔っ払い系 宣伝担当
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とりあえずビールにはじまり焼酎、ワインとアルコールランプ以外は何でもアリ。酒にまつわる伝説多数。夢は、ウイスキーの似合うハードボイルドな大人の男。趣味は映画鑑賞とジャイアンツ。最近はまっているのは、海外探偵小説。今日も、オシャレな白い靴をはいて面白い本をハンティングする毎日。
2014.11.20
貴族探偵
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2014.04.18
結婚は人生の墓場か?
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2013.11.20
淋しいのはお前だけじゃな
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2013.03.19
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2012.01.20
とんまつりJAPAN 日本全国とんまな祭りガイド
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2012.01.20
初恋温泉
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2011.09.16
叡智の断片
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2011.02.18
ムボガ
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2010.10.20
空をつかむまで
関口 尚 著
2010.6.25
マイナス・ゼロ
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2010.2.19
ガダラの豚 I II III
中島らも 著
2009.12.16
よもつひらさか
今邑 彩 著
2009.10.20
金のゆりかご
北川歩実 著
2009.2.20
おれは非情勤
東野圭吾 著
2008.11.20
東京バンドワゴン
小路幸也 著
2008.07.18
夏と花火と私の死体
乙一 著