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あすかオススメの本
『ワセダ三畳青春記』 高野秀行 著
おバカで怪しくて、キョーレツな青春エッセイ!
夏に向けて旅を計画中のあすかです。みなさん、夏の予定はたてましたか? 旅といえば、台風直撃の沖縄に4日間閉じ込められて、食料と水がない絶食生活を経験した私が身をもって言えるのが、「トラブル三昧の旅ほど、忘れがたい旅になる」という事実。
この『ワセダ三畳青春記』に関しても、それと同じ理論(?)で、「せっかくの青春時代、エアコンがきいたフローリングの部屋で快適に過ごしていたら、当たり前すぎてモッタイナイのでは?」という錯覚に陥りそうな、キョーレツにオカシイ青春モラトリアム・エッセイなのです。
この本には、
奇人変人だらけ
の「野々村荘」の、おバカで笑える日々が綴られています。時代はバブル真っ盛りの90年代初め。浪費と消費が美徳とされる世界の路地裏で、それとは無関係に生きる貧乏アパートの住人たち。ボロボロスリッパを十数年履き続ける人、やたら神経質ですぐクレームを言ってくる人、「風呂は面倒。プールに行けば体が塩素消毒されて、さらに泳げて一石二鳥」という著者……等、なんとも言えないような個性的なキャラが多数登場します。特にこの中で一番変わりモノなのは、すっとぼけてておおらかな大家のおばちゃんだったりするんです。いやあ、このおばちゃん、かなりいい味だしてます。
エピソードでいえば、素人だらけのスイマー集団「河童団」が水泳大会に出場するハメになる話、幻覚植物をたべて意味不明な言動を繰りかえす話、長期の旅から帰ったら自分の部屋に当たり前のように他人が住んでいるといった話……
もうもう、オカシクて笑ってしまうから、人前では読めない本レベルとしては一級品です
。人生必読の書、ではないけれど、「
ある意味こんな本に出会える人生っていいかも!
」と力づくで読者に思わせてしまいそうな、なんだか怪しい魅力がつまったこの本。しかも、
最後はちょっとシンミリ
させたりして、なかなかニクイんです。
ちなみにこの野々村荘物件、三畳一間、家賃月1万2千円。
調べてみたのだけれど、一畳は、約90センチ×180センチ。このたった3倍のスペースで起こってる話なんですね……。
あなたが変わり種隣人付きのこんな物件を見つけたら……どうします??
私は、ちょっと遠慮します。
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あすか
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体育会系熱血宣伝ウーマン
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島への旅とテニスが趣味で、本は自然の中で読むことが多い??好きなジャンルは恋愛小説と、ノンフィクション!
2008.04.18
クアトロ・ラガッツィ(上・下)
若桑みどり 著
2007.12.14
自由死刑
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2007.10.19
『鉄道員(ぽっぽや)』収録短編
「オリヲン座からの招待状」
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2007.07.20
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秋月しのぶ 訳
2007.04.20
鳥が教えてくれた空
三宮麻由子著
2007.01.19
笑う招き猫
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2006.10.18
寺暮らし
森 まゆみ著
2006.07.20
ワセダ三畳青春記
高野秀行著
2006.06.15
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川上健一著