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『鳥が教えてくれた空』 三宮麻由子 著
鳥と言葉を交わすことで、世界を「見る」女性のエッセイ。
緑の中、太陽の光を浴びながら自然の中を散策したい――、そんな季節になりましたね。
この時季にオススメなのが、三宮麻由子さんの『鳥が教えてくれた空』。
4歳で視力を失った著者、三宮さん。
しかし、ピアノなどに触れ、音のメカニズムに興味を持ちはじめたことから、しだいに、鳥の声が聞き分けられるようになっていく……。
鳥だって私たちと同じように、さみしがったり、恋しがったり、仲間同士で「起きてるか?」「起きてるよ」と挨拶しあったりしているのです。
著者は、鳥たちの会話に耳を澄ませ、そしていつの間にか話せるようになりました。
今では
200種以上の鳥の声が聞き分けられる
そうです。
また、たとえ、「世界」を見ることができなくても、鳥たちの元気な声が聞こえるのは晴れの日で、全然声が聞こえない日は曇りや雨だと気づくことができます。
山の中では、鳥の声から、空の高さ・森の深さや水の存在を知ることができるのです。
光を失った著者は、二次元でしか理解できなかった「世界」を、鳥の声によって、立体的に感じるようになります。
私はこの本を読んでいて、一つ一つのエピソードに感動してしまい、
心がどんどん浄化されていく感覚
をおぼえました!!
たとえ都会の中の公園でも、ふと目を閉じて耳を澄ませばいきものや自然の声が聞こえてくるはず。
忙しい毎日の中で、そんな時間を持つことの大切さを感じる一冊です。
ぜひ、
心の深呼吸をするため
、ぜひこの本を手にとってください。
2007年3月新刊で、三宮麻由子さんのエッセイ
『そっと耳を澄ませば』も刊行
されました。こちらもあわせてオススメです!
また、三宮麻由子さんにご興味がある方は、ホームページ「三宮麻由子の箸休め」をご覧ください!
http://www006.upp.so-net.ne.jp/hashiyasume/
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あすか
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体育会系熱血宣伝ウーマン
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島への旅とテニスが趣味で、本は自然の中で読むことが多い??好きなジャンルは恋愛小説と、ノンフィクション!
2008.04.18
クアトロ・ラガッツィ(上・下)
若桑みどり 著
2007.12.14
自由死刑
島田雅彦 著
2007.10.19
『鉄道員(ぽっぽや)』収録短編
「オリヲン座からの招待状」
浅田次郎 著
2007.07.20
その腕に抱かれて
サンドラ・ブラウン 著
秋月しのぶ 訳
2007.04.20
鳥が教えてくれた空
三宮麻由子著
2007.01.19
笑う招き猫
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2006.10.18
寺暮らし
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2006.07.20
ワセダ三畳青春記
高野秀行著
2006.06.15
雨鱒の川
川上健一著