• note
  • X(Twitter)
  • Instagram
  • TikTok
担当者からのオススメ!
販売担当 大井氏からのオススメ本
大井氏オススメの本
『風が吹いたら桶屋がもうかる』井上夢人 著
井上夢人の「本格脱力系」ミステリー
大井氏のオススメ本『風が吹いたら桶屋がもうかる』井上夢人 著
 
「バカミス」といったら少し違うかな?
 井上夢人さん「風が吹いたら桶屋がもうかる」は、本格のエッセンスとユーモアが絶妙に合わさった作品です。

 連作短編ですが、各話構成は共通。アルバイターの主人公シュンペイに、なぜか事件解決をもちかけてくる美女。彼女は、シュンペイと同居する超能力者・ヨーノスケの噂をききつけ、事件解決を依頼にくるのです。どうも能力が中途半端なヨーノスケにかわり、ミステリー通のもうひとりの同居者・イッカクが謎を快刀乱麻に断つ!…と思いきや、事件の真相は意外なところに…

 論理的に、名探偵のごとく話を進めるイッカクの謎解きの鮮やかさに、一度読者は「なるほど」と思うでしょう。  しかしイッカクの謎解きが本格ミステリー嗜好のみごとなものであればあるほど、最後のオチが切なくなる……。

 最後には「そりゃないよ〜」となるのですが、「だまされた!」的な感じはなく、素直に脱力して笑えます。
 東野圭吾さんの「名探偵の掟」にもちょっと似ている
と思うのですが、お読みになった方は、どうお感じになるでしょうか。

 ところで、著者の井上夢人さんは、わりと最近「99%の誘拐」が再ブレイクした岡嶋二人さんの「一人」だということはご存知…でしたか? もし、アナタが知らなかったら、そんなミニ知識を持ちつつ読むと、また違ったよさが見えてくるイイ作品ですよ。

詳しくはBOOK NAVIへ
プロフィール
大井氏
書籍販売一筋
知的でクールなキャラクターで通っているが、 お酒を飲むと、生まれながらの江戸っ子が出てくる。 飲まなければ素敵なのに、との噂もチラホラ。 好きなジャンルは本格ミステリ。
Archive
2009.04.17
  風が吹いたら桶屋がもうかる
井上夢人 著
2008.12.16
  湖畔のテラス
赤川次郎 著
2008.08.21
  臨3311に乗れ
城山三郎 著
2008.05.20
  星の王子さま
サンテグジュペリ 著
池澤夏樹・訳
2008.02.20
  一夢庵風流記
隆慶一郎 著
2007.11.20
  逃がれの街
北方謙三 著
2007.08.21
  神々の山嶺(いただき) 上・下
夢枕 獏 著
2007.05.18
  孔雀狂想曲
北森鴻 著
2007.02.20
  毒笑小説 怪笑小説
東野圭吾 著
2006.11.17
  もものかんづめ
さくらももこ 著
2006.08.18
  産霊山秘録
半村 良 著
2006.06.15
  博士の異常な発明
清水義範 著
「担当者からのオススメ!」トップへ