担当者からのオススメ!

Recommendation

アラーキーオススメの本 『慈雨』 柚月裕子 著
アラーキーオススメの本

本書は、「本の雑誌が選ぶ2016年度ベスト10第1位」受賞作です。
さらに書評サイトでのコメントや、書店員さんからも絶賛のお言葉を多数いただいていまして、多くの本読みの方々から愛されている作品なのです。

警察官を定年退職し、妻と共に四国遍路の旅に出た神場。ところが旅先で少女誘拐事件が発生したことを知り、16年前に自らが捜査にあたった事件に酷似していることに気が付く。その事件に、神場はある悔恨を抱いていて……。

本書のキーワードの一つは「誇り」
神場自身は、過去の事件への後悔から、「刑事としての誇りなどない」とひたすら自責の念を抱いています。でも読んでみればわかりますが、神場は正義感が強く、常に誇りを持って行動している刑事としか思えません。

そして神場の妻、香代子も「私は、あなたの妻になって後悔したことは一度もないわ。むしろ、刑事の妻であることを誇りに思っている」。神場夫妻が愛情を込めて大切に育てている幸知が、神場の後輩で現職の警察官である緒方と結婚を前提に交際していると知って「一緒になれば苦労するとわかっている刑事の妻に、幸知をしたくない」と神場が言ったことに対する言葉です。

神場夫妻だけではなく、登場人物たちみんなが誇り高い生き方をしているので、読んでいる側も自然に胸が熱くなり、途中でやめることができなくなってしまいます。

発売されてわずか2ヶ月ちょっとで7刷に達し、部数は当初の4倍以上にまでなりました。こんなにすごいスピードで売れるのは、自分が文庫の宣伝担当になって初めての経験です。
やはり、多くの方に応援していただいている作品なのだなあ、と思います。

ぜひ、お手に取って、この極上のミステリーにして慟哭の人間ドラマを体感してみてください。

プロフィール
  • アラーキー
  • 常に何か食べてる宣伝担当
  • 大学で専攻していたのが「ラオス語」というだけで珍しがられ、就職戦線を乗り切った30代。食べ物も本も好き嫌いはなくて何でも好き。見たことのない食べ物があればとりあえず食べ、タイトルやカバーが良いと思った本はとりあえず買う。趣味は秘境駅巡りと野球観戦(カープファン)とバドミントン。
過去のオススメ!
  • 2019.7.19new 慈雨 柚月裕子 著
  • 2019.2.20 みかづき 森 絵都 著
  • 2019.2.1 我が家のヒミツ 奥田英朗 著
  • 2018.12.7 根本陸夫伝 プロ野球のすべてを知っていた男 髙橋安幸 著
  • 2018.07.20 恋するソマリア 高野秀行 著
  • 2018.01.19 オトコの一理 堂場瞬一 著
  • 2017.03.17 桜のような僕の恋人 宇山佳佑 著
  • 2016.11.18 全一冊 小説 上杉鷹山 童門冬二 著
  • 2016.06.23 チア男子!! 朝井リョウ 著
  • 2016.02.19 無伴奏 小池真理子 著
  • 2015.11.20 狭小邸宅 新庄 耕 著
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