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ミカちゃんオススメの本
『凍氷』ジェイムズ・トンプソン 著 /高里 ひろ 訳
すでに、北欧ミステリは定番!今日は別の楽しみ方のご紹介です☆
海外ミステリは、豆知識があるととっても、楽しめますよ♪
ということで、薄め(笑)の豆知識から。
北欧とは、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、アイスランド、グリーンランドなどなどの国のことです。ソチオリンピックが終わったばっかりの今は、なじみの国々ですね!特に、
スキー関係ではノルウェー勢が大活躍
!
さらに、ここは
北極圏にも近い白夜が有名な国々
も含まれ、近頃はデザイン的にも優秀なものが多く、女性旅行者にも人気の国々。
今回のオススメミステリーの舞台は
フィンランド
。フィンランドというのは、北部はまさに北極圏。冬になると一日中夜もあけず(←極夜といいます)、短い夏には一日中昼間のように明るい。国民性は、働き者で、我慢強くて、正直で、素朴で、勇敢で、丈夫などなど。教育にも熱心で、
フィンランド式教育
が何年か前に日本でも話題になったことがありますね。でも、そんなフィンランドも、気候のせいか、
我慢強いせいか、自殺が多くて、うつ病患者も多い
という統計もあります。
歴史的には、もちろん地理的にロシアに近く、第二次世界大戦ではロシアを相手に戦ったり、そのために、ドイツに近づいたり、ということもあったようです。
さてさて、
『極夜』
につづく、シリーズ第2弾
『凍氷』
ですが、今回も
カリ・ヴァーラ警部
が事件を追っていきます。前作にはいなかったミロという、ちょっと
ITオタク
で、IQがものすごく高くて、仲間になじめない、とんでもない相棒が登場します。カリの奥さんは今臨月で、アメリカ人です。
カリが
追う謎は2つ
。ひとつは、ロシア人セレブ妻の惨殺事件。と、自分の祖父もかかわっているかも…という苦しい立場で、フィンランドの歴史の負の部分の解明のため、第二次世界大戦の英雄の過去を探るという2本立て。
カリは本当に粘り強く、着実に真実に近づいていく部分が
ハードボイルドで読み応え十分
。それに加え、アメリカ人の奥さんの弟妹がヘルシンキにやってきて、いろいろ騒動を巻き起こします。でも、カリは忍耐強く、あくまでも思慮深い応対をするんですね。これはひとえに妻ケイトを愛するがゆえ。
アメリカとフィンランド、この文化の違いも面白く
読みました。でも、なんといっても、フィンランドの歴史の暗部を探る部分はへ~へ~といっぱい唸らせてもらいました。
読書の楽しみって、本当に、いろいろあります。堂場瞬一さんもオススメのこのシリーズ、もちろんミステリーとしても一級品です!
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ミカちゃん
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笑って、歌える脱力系販売担当
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社内でも有名な、愛され不思議ちゃんキャラ。 永遠の恋人はリチャード・ギア(>_<)
好きな食べ物はお寿司とステーキ。 好きなジャンルは、海外ハードボイルドミステリー。(とファッション誌大好き) 尊敬する人は夏目漱石とオードリー・ヘップバーン。 洋服を毎日変えるように読書傾向も変わるのが特徴。
2014.03.20
凍氷
ジェイムズ・トンプソン 著 /
高里 ひろ 訳
2013.10.18
第三の女
夏樹静子 著
2013.02.20
鍋奉行犯科帳
田中啓文 著
2012.09.20
第三の時効
横山秀夫 著
2012.02.20
怪しい隣人
小池真理子 著
2011.10.20
秋の猫
藤堂志津子 著
2011.3.18
無芸大食大睡眠
阿佐田哲也 著
2010.11.19
おばちゃまは飛び入りスパイ
ドロシー・ギルマン 著/柳沢 由実子 訳
2010.7.16
生きること 学ぶこと
広中平祐 著
2009.11.20
新選組 幕末の青嵐
木内 昇 著
2010.03.19
死ぬほど好き
林真理子 著
2009.08.20
弁護側の証人
小泉喜美子 著
2009.05.20
しのびよる月
逢坂 剛 著
2009.01.20
焚火の終わり 上・下
宮本 輝 著
2008.10.17
カスに向かって撃て!
ジャネット・イヴァノヴィッチ 著/細美遙子 訳
2008.06.26
レインレイン・ボウ
加納朋子 著
2008.03.19
百舌(もず)の叫ぶ夜
逢坂 剛 著
2008.01.18
森のなかのママ
井上荒野 著
2007.09.20
ベター・ハーフ
唯川 恵 著
2007.06.28
スローグッドバイ
石田衣良 著
2007.03.20
ショートソング
枡野浩一 著
2006.12.17
クリスマス・キャロル
ディケンズ 著/中川 敏 訳
2006.09.20
オロロ畑でつかまえて
荻原 浩著
2006.06.15
こころ
夏目漱石著