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大井氏オススメの本
『一夢庵風流記』隆慶一郎 著
「読んで傾(かぶ)け! 心奮い立つ傑作時代小説」
子供のときに初めて触れた『時代小説』は、猿飛佐助や霧隠才蔵が活躍した『真田十勇士』でした。『太閤記』なども、わくわくして読みました。司馬遼太郎先生の『燃えよ剣』も、すばらしいです。しかし、それらをひっくるめて、
一番面白かった時代小説は、文句なしに『一夢庵風流記』で決まり
です。
主人公の前田慶次郎は、今でこそ漫画やドラマで取り上げられ有名ですが、歴史上ではほとんど登場しない武将。その慶次郎を一躍有名にしたのが、第2回柴田錬三郎賞受賞作でもあるこの『一夢庵風流記』です。作者の隆慶一郎先生は、
『影武者 徳川家康』の著者としても有名な方です。
少年ジャンプで連載されていた『花の慶次 -雲のかなたに-』を読んだ方も多いでしょう。でも、もしかしてコミックでしか読んでいない人も多いのでは?? 漫画だけのエピソード・キャラクターもありますが、逆に原作でしか読めない場面もたくさんあります。私のオススメは、終盤にある、慶次郎といろいろ確執があった前田利家との『別離』の場面。全く相容れなかったふたりですが、最後の最後に心情的に『和解』する場面は、小説内でも屈指の名シーンです。
カバーは、『花の慶次』の原哲夫先生によるオリジナルのもの。
花吹雪の中、颯爽と愛馬・松風にまたがる慶次郎を見るだけで、私なんかは心が躍ってきます。
読み始めればいつのまにか、慶次郎と戦国時代を駆けめぐっていますよ。
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大井氏
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書籍販売一筋
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知的でクールなキャラクターで通っているが、 お酒を飲むと、生まれながらの江戸っ子が出てくる。 飲まなければ素敵なのに、との噂もチラホラ。 好きなジャンルは本格ミステリ。
2009.04.17
風が吹いたら桶屋がもうかる
井上夢人 著
2008.12.16
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2008.08.21
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2008.05.20
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サンテグジュペリ 著
池澤夏樹・訳
2008.02.20
一夢庵風流記
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2007.11.20
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2007.08.21
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2007.05.18
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2007.02.20
毒笑小説 怪笑小説
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2006.11.17
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2006.08.18
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2006.06.15
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