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大井氏オススメの本
『臨3311に乗れ』城山三郎 著
城山三郎の、傑作「実録企業小説」
暑い夏が終われば、秋・修学旅行のシーズンが到来します。東京、京都、奈良…いろいろな思い出が皆さんにもあるでしょう。
変わったタイトル「臨3311」とは、現・近畿日本ツーリストが、創業期に始めた修学旅行専用の「臨時列車3311便」の略称なのです。
戦後まもなく、秋葉原・ガード下に誕生した、小さな旅行代理店。大手旅行会社への発展を夢見る彼らが出したアイデア──それが、この「臨3311便」なのです。一般客とは別にしたてられた列車を使った修学旅行専用企画は大当たり。しかし、添乗員にとっては、(予想通り?)苦労の連続でもあるツアーでした。
「眠っていても神経はさましておけ」
添乗員は、便所とデッキに挟まれた場所で寝たそうです。
ちなみに当時の東京−京都間は所要20時間!!
「おまえは、生きた国境線だ」
他社ツアーの学生とのトラブルを避けるため、です。
それ以外にも、資金繰りの苦労や協定旅館とのトラブル…よくこの状態で皆さん働いていた、というのが正直な感想。でも、一方で作品全体にあふれる、まるで野武士の集団のようなアツさは、読んでいて心が奮い立ってきます。まるで、そう、
剣豪小説を読んでいるような感じ
です。
著者はごぞんじ城山三郎さん。尾崎英樹さんの解説に載っていた「著者あとがき」引用が、まさに名言ですのでご紹介して終わります。
「土地も資源もエネルギーもない日本が、生きて行く上に残されているのは、ある種の創意とともに、やはり、人間たちの情熱、その熱っぽさ以外にないのではなかろうか」
●
大井氏
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書籍販売一筋
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知的でクールなキャラクターで通っているが、 お酒を飲むと、生まれながらの江戸っ子が出てくる。 飲まなければ素敵なのに、との噂もチラホラ。 好きなジャンルは本格ミステリ。
2009.04.17
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2008.12.16
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2008.08.21
臨3311に乗れ
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2008.05.20
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2008.02.20
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2007.11.20
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2007.08.21
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2007.05.18
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2007.02.20
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2006.08.18
産霊山秘録
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2006.06.15
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