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ツナ子オススメの本
『思い出のとき修理します』　谷　瑞恵　著

　優しさって、想像力だって思っています。

　あ、いきなり突飛な発言ですみません。
　でも、私はそう思いながら暮らしています。
「優しい」って、自分じゃない誰かに対して、成り立つ言葉。
誰かを「慮る」「気遣う」「想う」・・・。
「優しさ」につながることって、すべて「誰か」に向けられた想像力から生まれるんだって。

『思い出のとき修理します』を初めて読んだ時、「あ、この本は想像力でいっぱいだな」って思いました。
　別にファンタジーではありません。
　さびれた商店街に引っ越してきた主人公の明里が、時計屋をやっている青年・秀司や神社の神主の下で働く大学生・太一と知り合い、静かに、ゆっくりと傷ついた心を和らげていくお話です。その中で、直接的に言葉はかけなくても、それぞれの"しぐさ"や"まなざし"から、相手のことを考える「想像力」が伝わってきて、それが、とっても優しく物語を包み込んでいて、私は「あ、この本は想像力＝優しさでいっぱいだな」って感じて。それで、自分自身もすごく温かな気持ちになりました。

　ツイッターとかでこの本のタイトルで検索をかけると、「本当～～に良い物語を読んだ！」っていう声がたくさんあって、「だよねだよね！」と思わず相槌を打ちたくなります。
　共感度200％（自分比？？）のこの本。
　秋の夜に、ホットココアを飲みながら読むのにぴったりです。
　いかがですか？

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撮影協力：古時計販売・修理工房
Masa's Pastime（マサズパスタイム）
TEL: 0422-38-8744
www.antique-pastime.com
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●	ツナ子
●	いつでも暴走（妄想）モード突入！新婚・販売担当。
●	実家は静岡・マグロの卸問屋。今日も目指すは、マグロ･･･ならぬ「発掘本」の一本釣り★ 「この本･･･絶対に売りたい･･･！売れる･･･！！」思いこんだら、即行動。そのまま一気に暴走、もしくは妄想モードに突入し、周りの言葉が耳に入らなくなることもしばしば。いいのか悪いのか？！好きなジャンルは、大人も楽しめる児童文学ファンタジー。ミリオンセラーを出すまでは、旦那も二の次。今宵も販売街道を突っ走ります。


	2012.10.19
	思い出のとき修理します谷　瑞恵　著

	2012.03.16
	あの日、パナマホテルでジェイミー・フォード　著　／　前田一平　訳

	2011.11.18
	黒笑小説東野圭吾　著

	2011.4.20
	奇跡岡本敏子　著

	2010.12.16
	鳩の栖長野まゆみ　著

	2010.8.25
	神々の山嶺（いただき）　上・下夢枕　獏　著