担当者からのオススメ!

Recommendation

販売担当まろのオススメの本 『幸せ嫌い』 平安寿子 著
販売担当まろのオススメの本

「この世には、男と女しかいない。」と、いきなり始まる。
某女芸人によると、この世に男性は、少なくとも35億はいるそうな……。
そういえば、女性の人数は調べたことがない。


『幸せ嫌い』を読んだとき、あまりの面白さに、隣に座っている「カピパラ」先輩(30代男性・詳細は「担当者からのオススメ!」ページから探してください)にも、思わず渡してしまった。


注)この面白い、というのは、
身につまされる、とか、心をえぐられる、とか、そういうことも含む。


主人公・麻美は、結婚欲満々。周りがどんどん結婚していく中で、焦ってもいた。
一方で理想も高く、婚約まで進んだ相手がいたのに、より理想に近いイケメンに乗り換える。
こんな人が友人だったら、「この痴れ者めが!」と怒鳴りつけたくなる所業である。
結果、会社にも居づらくなり退職、乗り換えた相手が実は結婚詐欺師で、お金もなくなった。
新たな出会いを求めても、理想とかけ離れた人のみ。
実家の母に心配され、渋々、親戚が営む結婚相談所で働くことになるのだ。


ここまでは、見たことあるようなお話。
 そして、本題。2章以降のタイトルを振り返ってみた。
 2)何様のおつもり?
 3)結婚したきゃ、頭をお下げ
 4)プライドは捨てるに限る
 5)結婚不可人種のあなたたち
 6)我慢できない人間を、誰が我慢する?


……痛い、痛い、痛い。


勤め始めた結婚相談所「真婚(しんこん)」がくせ者の集まりで、麻美を勧誘した所長の克子は、筆頭だ。麻美を、安い時給で雇って、時には囮にし、また別の時には女の見本として使う。業務内容に麻美が文句をつけようとすると、出入り業者のイケメン君を餌に「続けるよね?」という圧力をかけてくる。その業務の中で、麻美の“お姫様的思考回路”も少しずつ矯正されていく。
さらに、「真婚」は他で上手くいかなかった人たちの最後の砦的な存在だった。つまり、登録している男性も女性も“問題児”ばかりなのである。その彼らに向かって、克子は傲然と「だから結婚できないのだ」と言い放つ。スカッとする一方、「人の振り見て我が振り直せ」と言われているように思えてならない。


この相談所、最後の砦ということで、何が何でも結婚させることに力を注ぐ。
それは騙すとか、貶めるだけ貶めて適当にくっつけるとかではなく、プライドを一度叩き折った後には、「今の自分より、魅力的な自分になるための具体的な方法」を伝授してくれるのだ。
「え……、その2人をくっつける? 正気か?」とはらはらするのだが、結果はいかに。



さて、先ほどの各章のタイトル、実はわざと最後の1章分を伏せてみた。
 7)幸せなんか要りません


結局のところ、何が幸せかは人それぞれ。
結婚の先に幸せがあるなんて保証はどこにもない。
結婚なんてしたければすればいい、どうしてもしたいなら、己をまず変えろ!と
克子の“上から目線”の言葉の数々に、イラッとしたり、傷ついたり、笑ったりしながら麻美とともに成長できる1冊だった。


ちなみに、冒頭の「カピパラ」先輩も身につまされながらも、笑って読んだとのこと。
つまり、男女問わず、オススメできる本ということだ。

プロフィール
  • まろ
  • 身体の半分は酒と肴でできている販売担当。肉より魚派。お酒に弱くなってきたのが、最近の悩み。
  • 趣味は料理。盛り付けのセンスは皆無。
  • 読み物の好みは、青春ものとファンタジー。
     「こんな10代、私にはなかった」と彼らの青春に嫉妬し、「こんな世界に逃亡したい」とファンタジーで妄想を膨らませる毎日です。
過去のオススメ!
  • 幸せ嫌い
    2018.05.02new 幸せ嫌い 平安寿子 著
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