この本は、危険だ。笑いが止まらない。
おなかも痛くなってくるし、誰かの前で読んだら間違いなく変な人認定される。
読み返しても笑ってしまう。中毒だ。
本当に危険である。
旅エッセイでこんなに笑ったことは、なかった。

旅行は本来、楽しいものだが、
「さくらさんの目を通すと、世界はさらにこんなにもおもしろいのか……！！」と新たな驚きにあふれている。
スペイン・イタリア、バリ島、アメリカ西海岸、パリ・オランダ、ハワイ。
半年で5回の海外旅行の記録だ。
どの国でも、買い物に出れば、売られている珍しいものへのツッコミがおかしくて、食事に出れば、「美味しい」という表現がたくさんのバリエーションで笑ってしまう。スペインのガウディ建築を見れば、当時関わった人の気持ちを想像していて、それもまたおもしろい。
ただ綺麗、素敵、だけではないのだ。
一つ一つ挙げだしたらきりがないのと、ネタバレになってしまうので、まとめると、とにかく、最初から最後までももこ節。おもしろいに決まっている。期待を裏切らない。
ときおり感動話を混ぜてくるところも、さすがだ。

さくらさんのかわいいイラストもたっぷり。なかなか旅行ができないこのご時世、見ても読んでも元気になる一冊。全力でおすすめしたい。