アラーキーオススメの本
『桜のような僕の恋人』 宇山佳佑 著
入社して5年目くらいのときに、腹膜炎という病気にかかって2週間くらい入院したことがあります。それまで健康のありがたさなんて、全く気にもかけていませんでしたが、普通に生活できることがどんなに素晴らしいことか、身にしみて分かりました。
『桜のような僕の恋人』の主人公の一人、美咲は、早老症という「人より早く年を取る病」にかかってしまいます。治療法がまだ確立されておらず、病気が判明してからすぐに、余命1年程度と宣告される……。
物語は美咲と、美咲の彼氏である晴人の目線で交互に語られます。また描写が細かく繊細(でも分かりやすい)なので、映画をみているかのように、映像を頭に思い浮かべながらスラスラと読めます。美咲にも晴人にも、どっちにもすんなり感情移入できます。
正直、悲しいお話ではあります。でも読後に心に残るのは、悲しい気持ちよりも、優しい気持ちです。大切な人と、一日一日を大事に生きることがいかに尊いことなのか、当たり前の日常を過ごせることがどんなに貴重なことなのか、気づかされます。
まずはご自分で読んでみてください。読み終わった後、もし宜しければ、周りの人にプレゼントしてください。私は宣伝担当なので、1冊でも多く売らないといけないのですが、できるだけたくさんの人に読んでほしいので、この際プレゼントでも回し読みでも(笑)。
タイトルには「桜」がついていますが(物語の重要なテーマなので)、年間を通して季節とともにストーリーが進んでいきますので、いつ読んでもいいです。泣けます。優しい気持ちになれます。勇気がもらえます。
恋人や友人、ご両親など、身近な人と喧嘩してしまったときは、この本を読めばきっと自然と仲直りできますよ!
プロフィール
- アラーキー
- 常に何か食べてる宣伝担当
- 大学で専攻していたのが「ラオス語」というだけで珍しがられ、就職戦線を乗り切った30代。食べ物も本も好き嫌いはなくて何でも好き。見たことのない食べ物があればとりあえず食べ、タイトルやカバーが良いと思った本はとりあえず買う。趣味は秘境駅巡りと野球観戦(カープファン)とバドミントン。
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2021.7.15 ナツイチ2021
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2021.3.19 辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦 高野秀行/清水克行 著
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2020.11.20 名も無き世界のエンドロール 行成 薫 著
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2020.6.19 ナツイチ2020
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2020.3.19 あのこは貴族 山内マリコ 著
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2019.11.20 ひとよ 長尾徳子 著/原作・桑原裕子
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2019.7.19 慈雨 柚月裕子 著
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2019.2.20 みかづき 森 絵都 著
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2019.2.1 我が家のヒミツ 奥田英朗 著
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2018.12.7 根本陸夫伝 プロ野球のすべてを知っていた男 髙橋安幸 著
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2018.07.20 恋するソマリア 高野秀行 著
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2018.01.19 オトコの一理 堂場瞬一 著
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2017.03.17 桜のような僕の恋人 宇山佳佑 著
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2016.11.18 全一冊 小説 上杉鷹山 童門冬二 著
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2016.06.23 チア男子!! 朝井リョウ 著
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2016.02.19 無伴奏 小池真理子 著
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2015.11.20 狭小邸宅 新庄 耕 著